ビッフィー・クライロ @ DUO MUSIC EXCHANGE

昨年から今年にかけて、英米のメディアを騒がせてきたグラスゴーのトリオ、ビッフィー・クライロ。メタリカやラッシュからの影響を公言する彼らだが、昨年10月にリリースされた『パズル』は、ヘヴィ・ロック・リスナーにとどまらず、幅広い層から高い評価を受けた。『パズル』はしかし、結成から10年以上という長いキャリアを持つビッフィー・クライロにとっては、結果的にブレイクスルー作となった作品。ビッフィー・クライロの評判は、ミューズやレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ローリング・ストーンズなど錚々たる面子の前座を務めることによって広まりもしたのだが、今日のライブからは、そうした彼らの揺るぎなさが伝わってくるとともに、バンドの懐の深さをじっくり味わうことができた。上半身裸(刺青だらけ)&前に垂らした黒髪(顔が見えない!)がトレードマークのボーカル、サイモン・ニールは、これぞ!なハード・ロックな佇まい。が、ギターを次々と持ち替えながら、ベースのジェイムズ、ドラマー、ベンとともに繰り出さす歌声は、不思議なあたたかみも備えている。タイトな3ピースは、ゴリゴリのハード・ナンバーから、変拍子の効いたクセになるような楽曲、美メロが冴え渡る楽曲まで、あらゆるタイプのサウンドを乗りこなしていくのだ。ヘヴィ・ロック、エモ、さらにはインディ・ファンまでをも虜にしてしまうさまざまな「顔」を、見ることができたライブだった。終演間近には、夏フェス参戦も発表され、これからまた盛り上がりを見せてくれそうだ。(羽鳥麻美)
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