「極東最前線」に出ているという喜びと緊張とプレッシャーからなのか、いつもより気合が入っているような安部コウセイ。「クリスマスの次の日にこんなエグいライブへようこそ」と笑いを誘う彼の言葉も妙に納得してしまうぐらいの怪しさと熱情をもったスパルタローカルズだが、全部で10曲演奏した半分ぐらいの段階で、彼らの興奮の度合いはすでに最高潮にまで高まっていた。そんな彼らを観ている観客も、「やったぞ〜〜〜! なんかよくわからんけどやったぞ〜〜〜!!」とコウセイが叫んで始まった“パーティ”や、続く“ピース”で自然とスパルタの世界へ引き込まれてしまっていた。
そしてeastern youthもこれまた素晴らしいライブを観せてくれた。“浮き雲”で吉野のマイクが倒れたときや、声がつらそうになったとき、なんと観客から、「おれたちが歌うぜ」と云わんばかりの大合唱が起こっていた! もちろん酔いどれ話を含んだ吉野の深い話にもぐっときたし、“青すぎる空”“踵鳴る”のときの悲鳴にも似た野郎どもの「わぁぁぁ!」っていう叫びに涙腺がゆるみそうにもなった。おまけに、アンコールでの“夜明けの歌”を終えた後のダブルアンコールのときは、さすがに辛そうにふらふらと出てきた吉野だったけど、“砂塵の彼方へ”が始まると変わらぬ激しさで最後まで歌っていたのに感動されまくりだった。
「極東最前線」にはずれはない。どんなバンドが対バンで出てくるのかも毎回楽しみだけれど、やっぱりいつ観ても、何度観ても、eastern youthが吐き出す激情に捕り付かれてしまう。個人的には2008年の最後のライブ。すごくいい締めになりました!(石井彩子)
1.街はふるさと
2.大東京牧場
3.白昼の行方不明者
4.浮き雲
5.未ダ未ダヨ
6.青すぎる空
7.踵鳴る
8.片道切符の歌
9.夜がまた来る
10.赤い胃の頭ブルース
11.敗者復活の歌
12.沸点36℃
アンコール
13.夜明けの歌
アンコール2
14.砂塵の彼方へ