フラワーカンパニーズ×斉藤和義 @ 渋谷O-EAST

フラワーカンパニーズ×斉藤和義 @ 渋谷O-EAST - 斉藤和義斉藤和義
フラワーカンパニーズ×斉藤和義 @ 渋谷O-EAST - フラワーカンパニーズフラワーカンパニーズ
フラワーカンパニーズ×斉藤和義 @ 渋谷O-EAST - フラワーカンパニーズ×斉藤和義フラワーカンパニーズ×斉藤和義
フラワーカンパニーズ×斉藤和義 @ 渋谷O-EAST
スペースシャワーTVの対バンライブ企画でありライブ特番である、『Double Punch』の第3弾は、斉藤和義とフラワーカンパニーズ。題して「フラカン和義のロックンロール300万ボルト」。
元々は同じ事務所の先輩後輩であり(どっちもとっくに辞めているが)、その頃から交流が続く2組がメインで、斉藤和義バンドのギタリスト=辻村兄のキセルと、昨年某地上波の番組で共演して以来斉藤和義と仲がいいという、リリー・フランキーがゲスト。
斉藤和義とフラカンがホストということで、まず5人で前説をやり、その後も転換の度に斉藤和義とフラカン圭介&グレートが出てきてゲストとトークする、という構成。斉藤和義の出番が終わったらフラカンが出てきて、斉藤和義はいったん下がりもせずそのまま一緒にトークしたり、逆にフラカン終わりで斉藤和義が出てきて圭介はハアハア言いながらそのままMCしたりしていて、大変そうでした。笑いましたが。
では時間軸に沿ってレポートします。

1.キセル
辻村兄弟に、斉藤和義バンドのキーボードでもあるエマーソン北村が加わった3人編成でのライブ。辻村兄もMCで言っていたが、笑いをとり場のテンションを上げた斉藤&フラカンの前説のあとで、いきなり場をふにゃふにゃに、かつこころもちダークにするような始まり方だったが、というかこの人たちの音楽性を考えると基本的にどの曲をやってもそうなるしかないわけだが、ライブが進んでいくのに比例して、そのダークなふにゃふにゃさが「でもあり」「結構あり」「かなりあり」「すごくあり」とアップしながら、フロアを包んでいく。決して健全ではない、やばい気持ちよさがホールを満たしていく感じ。というのは、キセルは昔からそうだけど、年を重ねるごとに、じわっじわっとその精度が増しているのでは、という気がしました。
3曲目“ビューティフルデイ”では、斉藤和義がドラムで参加。この人の「ソロシンガーなのにドラム叩きたさ」は、奥田民生と共通するものがあると、いつも思う。

2.リリー・フランキー
リリー・フランキーのバンド、東京ムードパンクスのドラムでもある松下敦(ZAZEN BOYS、YUKI、他いっぱい)、バイオリンで佐藤帆乃佳(aluto)、キーボードで上田禎(プロデューサー・アレンジャー・スタジオミュージシャン・元ハミングス・元トモフスキーバンドなどなど)、そして座ってアコースティック・ギターを弾きながら歌うリリー・フランキー、の4人編成でのライブ。
リリー・フランキー、マスクして登場、「カゼひいてて枝豆みたいな痰が出るんです」と言い訳しながら、いきなりしばしMC。確かに体調悪そうで、しんどそう。で、しゃべって笑いをとり、そのあと決していいコンディションではないながらもせいいっぱい歌い、みたいな順序で、ライブが進んでいきました。
下のセットリストは、関係者受付でスペースシャワーの方からいただいたもので、そこには記載されていませんが、確か、2曲目と3曲目の間に斉藤和義の「彼女」のカヴァーもやりました。なお、演奏終了後、斉藤&圭介&グレートが出てきて4人でトークコーナーになったのですが、その下ネタっぷりのひどさたるや、もし女子のお客さんから訴えられてもやむをえじ、と思わせるものがありました。

3.斉藤和義
下のセットリストをご覧いただければ明らかですが、フォークっぽい曲ややわらかい曲を排し、ロックンロール・チューンを集めたイケイケなステージ。と思っていたら、1曲終わって発した言葉は、「いぇ〜い」。そう、いつもの、あの、日本で最も「イェーイ!」という発語にそぐわないふにゃふにゃなトーンで「いぇ〜い」を言う男、斉藤和義ならではの「いぇ〜い」です。思わず脱力する。ただ、同時に安心もする。
で、続く2曲目以降もイケイケロックンロール・モード。4曲目ではシークレット・ゲストで、PUFFYの吉村由美が登場、かつて斉藤和義が提供した曲であり「暗あい曲」(本人談)である「らくだの国」を、共にしっとりとプレイ。したと思ったら、次は映画「フィッシュストーリー」に出てくるバンド「逆鱗」の曲として提供したパンク・チューン「FISH STORY」を、自らプレイ。さらに「社会生活不適応者」「ベリーベリーストロング」とたたみかけて終了。
まあ、もう、かっこいいったらないステージでした。さっきも民生の名前を出したが、自らの歌とギターに向かう時の、40超えても成長に上限のない「ロックンロール求道者」な感じ、民生と斉藤和義は、数少ない共通例だと思う。

4.フラワーカンパニーズ
斉藤和義に負けず劣らず、ロックンロール・チューンを連打。5曲目の最新シングル「この胸の中だけ」のみややしっとりしたが(そういう曲なので)、続く「深夜高速」から、また音が暴風雨のようになっていく圧巻のステージ。すばらしかった。斉藤和義目当てで来て、久しぶりにフラカンを観たであろうオーディエンスをも、明らかに巻き込んでいた。特にラスト、「恋をしましょう」から「真冬の盆踊り」に流れ込む展開は最高。「よさほいよさほいよさほいのほい」コールをしつこくフロアに強いるおなじみの光景も、今日は絶大な効果を生んでいた。すばらしい。
ただし、唯一の難点は、鈴木圭介さん、MC長すぎです。久しぶりに斉藤くんとやれて、うれしいのはわかるけど。

5.斉藤和義×フラワーカンパニーズ
1曲目は斉藤和義のデビュー・シングル。昔フラカンと斉藤和義は同じ事務所で、斉藤和義はこの頃事務所から給料としてもらっていたお金が実は全部前借りで、その返済のために最初の頃は印税とか全然もらえなくて、「それはおかしい!」と今は亡きICEの宮内氏と共に事務所にかけ合って改善された、その直後にフラカンが事務所に入ったから、フラカンはその被害に遭わずにすんだ──というMCのあとに、圭介「だから、この曲の頃はまだ、お金もらえてないよね」斉藤「うん」という紹介でプレイされました。ちなみにこの話、私、取材やMCや飲み屋話などで、もう10回以上きいたことがあります。ただ、圭介と斉藤和義が2人でハモるそのさまは、すばらしかったです。
次の「LOVE ME DO」は、フラカンが昔出した、そしてかすりもしなかった、もっと言うと当時私も「なんでこの曲?」という疑問を禁じえなかったシングル。GSっぽいロックンロール・ナンバーで、いい曲なんだけど。斉藤和義が選んだそうです。キーが高すぎて、圭介も斉藤和義も、歌い終わったあとぶーぶー言ってました。
次の「あの高い場所へ」は、1996年の斉藤和義の4thアルバム「FIRE DOG」収録、フラカンが演奏&コーラスして斉藤和義が歌った曲。
その次はご存知、ブルーハーツのカバーで、華々しく盛り上がって、本編が終了しました。大変にすばらしかったが、ここでも圭介さん、MC長すぎ。サービス精神からではなくて、単に自分がうれしくてしゃべりたいだけなのが丸出し。グレートから「まだしゃべるんか?」とつっこまれ、しまいにはソデから出てきたQ太郎(フラカンのローディ)に耳打ちされ「え? あ……巻いてくれだって」。フロア、爆笑。反省するように。

アンコールは全員登場、トリプルドラム&ツインベース&ツイン鍵盤&ボーカルとギター大勢&キセル辻村弟はノコギリみたいなのをぷにゃぷにゃ曲げて音を出しながら、「歩いて帰ろう」をプレイ。最後の最後でてっぺんまでフロアはアガり、3時間半に及ぶ長丁場のイベントは、幕を閉じました。

この模様はスペースシャワーTVにて、3月28日(土)21:00〜22:00初回放送。詳しくはスペースシャワーのサイトをご参照ください。(兵庫慎司)

キセル
1.ハナレバナレ
2.君の犬
3.ビューティフルデイ
4.ベガ

リリー・フランキー
1.ジェイミー
2.フジオ
3.水曜の薔薇

斉藤和義
1.I’m FREE
2.すっぱいぶどう
3.ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー
4.らくだの国
5.FISH STORY
6.社会生活不適応者
7.ベリーベリーストロング

フラワーカンパニーズ
1.馬鹿の最高
2.どしゃぶり地獄
3.終身刑
4.はぐれ者賛歌
5.この胸の中だけ
6.深夜高速
7.恋をしましょう
8.真冬の盆踊り

斉藤和義×フラワーカンパニーズ
1.僕の見たビートルズはTVの中
2.LOVE ME DO
3.あの高い場所へ
4.人にやさしく

アンコール
歩いて帰ろう
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