感覚ピエロ/幕張メッセ幕張イベントホール

感覚ピエロ/幕張メッセ幕張イベントホール - All photo by ヤマダマサヒロ All photo by ヤマダマサヒロ

●セットリスト
1.メリーさん
2.ARATA - ANATA
3.加速エモーション
4.変幻
5.ワンナイト・ラヴゲーム
6.Japanese-Pop-Music
7.CCC
8.無い ナイ 7i
9.A BANANA
10.さよなら人色
11.夜香花
12.等身大アンバランス
13.CHALLENGER
14.疑問疑答
15.ハルカミライ
16.A-Han!!
17.Sing along tonight
18.ありあまるフェイク
(アンコール)
EN1.O・P・P・A・I
EN2.拝啓、いつかの君へ


感覚ピエロ/幕張メッセ幕張イベントホール

「今年1年、全部が幕張メッセのためだった」(横山直弘/Vo・G)。2018年より告知されていた今回の「感覚ピエロ 5-6th anniversary『LIVE - RATION 2019 FINAL』〜幕張ヴァージンはあなたのもの~」。でもむしろ、2013年7月に結成したとき、そこからの全軌跡が赤裸々に詰め込まれた素晴らしいライブだったと思う。そしてお客さんを大切に、同じ人間として全力で抱きしめるような姿勢もしとどに溢れていた。

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SEに乗って秋月琢登(G)、滝口大樹(B)、アキレス健太こと西尾健太(Dr)、さらに横山がひとりずつオンステージ。張り詰めた緊張感と気合いの同居した表情を浮かべながら、場内に電話のコールが鳴り響く。それだけで“メリーさん”が始まると予感した人々は大歓声! 「かかってこいよー!」と叫ぶ横山、華麗に舞う秋月、初っ端から背面弾きをブチかます滝口、マッスルグルーヴを叩きつける健太。“ARATA - ANATA”、“加速エモーション”と、熱狂はうなぎのぼりだ。ローミッドを抑えハイを強調した音作り、歌詞や4人の姿を映し出す映像演出など、どれも今っぽくていい。“変幻”で妖しく踊り、“ワンナイト・ラヴゲーム”は秋月と滝口がそれぞれステージ両端まで駆け、横山もハンドマイクで煽りまくる。相変わらず喜怒哀楽を抑えた横山の面持ちから、曲に余白を残し、捉え方をリスナーに委ねたいという信条も伝わってくる。

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「信じらんないな、幕張メッセのライブが本当に来たんだっていうのが、信じられないです」とMCでは笑顔全開の横山。「今日はもうね、全部あなたと一緒に楽しみたい。こんな小綺麗な格好してるしさ、そこ(フロアとの間)にスペースがあるけども、そんなもんぶっ壊して、あなたと一体になって、ファミリーになって帰りたい」。そこから“Japanese-Pop-Music”、“CCC”、“無い ナイ 7i”というリズム押しの3連打。さらにつなぎの導入部を加えた“A BANANA”へ。こういうさり気ないアレンジにバンドの実力が表れている。みんなで振り乱すタオルの勢いもものすごかった。

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ここで「鍛えてますかー?!」と健太のMC。見事、本日のハッシュタグは「幸せの筋肉痛」に決定。「話がすごすぎて全然チューニング合わん(笑)」と秋月。そこから「次は俺の好きな曲をお贈りします」(横山)と“さよなら人色”へ。人間の葛藤、そして伝えたい、伝えなければならない気持ち。「俺たちに出逢ってくれてどうもありがとう!」という言葉で曲を終えると、“夜香花”で一段とギュッと胸を締め付ける。続いて“等身大アンバランス”でひと区切り。

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「初なんすよ、今日、メンバー全員のマザー、ファザーが来てますねん」と秋月が両親の観覧を報告。「産んでくれてありがとうな!」のメッセージをなぜか横山の母親に向けて告げ、爆笑を誘う。その流れで滝口へ振ると、「それで言うと、メンバーにも隠しとってんけど、おかんと、初めておとんも来てくれて。実は、10年ぶりに家族が揃ったんすよ。来てくれてありがとう」とまさかの感動エピソードが。「誰ひとり仲間外れになんてしません。全員俺たちと一緒に楽しんでいきましょう!」と横山が煽り、後半戦へ。“CHALLENGER”でスラップベースが爆裂、“疑問疑答”は歪んだボーカルが熱量をブースト、“ハルカミライ”の《君と僕が出逢えた/これを幸運(キセキ)って呼ぼうか》がまさにバンドと観客の関係のように響く。“A-Han!!”は変態ギターがすべてを切り裂き、「今一番カッコいい曲」(横山)という“Sing along tonight”へ。カオスのミクスチャーが会場全体を揺らしてみせた。

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「北堀江 club vijonで出逢って、6年間続けてこれました。ぶっちゃけ、今年の頭とかヤバかった。仲悪かったりもしました、実は。でも春夏ツアーを経て、感覚ピエロは今一番、4人でいるのが楽しいです」と明かす横山。「今日、楽屋からステージへ出てきたときに『わー!』って言ってくれたじゃないですか。ガチガチに緊張してたけど、本当にうれしかった。待っててくれたんだなって」。「俺たち、まだまだあなたをワクワクさせたいです。幕張メッセイベントホールをちゃんと縦に使いたい。これ、後ろに席が隠れてるんだよ、ぶっちゃけ言うと(座席の片側にステージを設営していた)。悔しいです。絶対次は、正真正銘ソールドアウトさせます、よろしくお願いします!」。例えば体裁を気にするなら言う必要なんてない。でも感覚ピエロは、いつだって素っ裸で、オーディエンスと真正面から向き合う。だから本気の感動を与えてくれる。ラストは“ありあまるフェイク”。「嘘じゃねえからな、大好きだよ!」と叫んで本編を締めくくった。アンコールは“O・P・P・A・I”、“拝啓、いつかの君へ”を披露。さらにファンクラブ「R-KANERO」のスタートと、2020年2月に、手売り販売をしていた頃の楽曲をプレイする全国ツアーの開催を発表した。彼らの旅路は、まだ始まったばかりなのだ。(秋摩竜太郎)

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