avengers in sci-fi@代官山UNIT

avengers in sci-fi@代官山UNIT - pics by 橋本塁(SOUND SHOOTER)pics by 橋本塁(SOUND SHOOTER)
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avengers in sci-fiの2ndシングル『Sonic Fireworks』のリリースを記念して行われている東名阪ワンマンツアー「MICROSONIC TOUR –ONE MAN SHOW-」。その一発目となるこの日の会場は代官山UNIT。昨年2月の新木場スタジオコースト公演以来およそ1年ぶりのワンマンライヴということで、チケットは当然ソールド・アウト。コーストのキャパが約2400人であるのに対して、UNITのキャパは600人程度とやや手狭に感じるが、むしろそのくらいの至近距離でアヴェンズの高輝度のサイファイ・ミュージックを浴びることができるとあって、この日のフロアの雰囲気は最高。そのあまりの飛ばしぶり、盛り上がりぶりに、「なんかみんな今日はいつもよりすげえんじゃないの? ビンビンきてるっしょ、もう!」と、序盤のMCで木幡(Vo/G/Syn.)も嬉しそうに驚いていました。

2月8日(水)の名古屋APOLLO THEATER、2月9日(木)の大阪Live House Pangeaとまだまだツアーは続くので、詳しいセットリスト等はネタバレ防止のため書くことができないが、この日は1時間半ほどの尺の中で、アンコールを含めて全16曲を披露(アンコールで炸裂した長谷川(Dr/Cho)の「ラップ」まで含めると厳密には17曲かもしれませんが、終演後に本人がTwitterで「アレは絶対に忘れてください!!(笑)」とつぶやいていたので今回はノー・カウントとします(笑)。その中から書ける範囲で書いてしまうと、“NAYUTANIZED”や“電影少年”などのインディー時代の楽曲から、最新シングル“Sonic Fireworks”、更にはこの日に配信リリースとなった新曲“Yang 2”まで、バンドのキャリアをフルに縦断したアゲてアゲてアゲ倒すアッパーな構成。シングルのリリース・タイミングでのツアーということもあり、新機軸というよりもむしろ馴染み深い楽曲で固めた印象の、ファンとしては大変に「オイシイ」内容でした。

また、この日は比較的ステージとの距離が近かったため、メンバーが「どこで何をやっているのか」を普段よりもじっくりと見ることができたのも大きな収穫だった。というのも、ご存知のとおり、アヴェンズのスペイシーな近未来サウンドは、たった3人で鳴らしているとは思えないほどハイパーで、マキシマムで、膨大な情報量が込められている。で、彼らはライヴの現場においても、それを打ち込みで再現するのではなく、シンセサイザーやらリズムパッドやらカオスパッドやらヴォコーダーやら無数のエフェクターやらを駆使して、何とかして人力で表現しようとすることにこだわる(そしてそこに「ロックバンド」としての彼らの面白さがある)。そんな音源越しであったり、大会場でのライヴあったりすると見えづらくなってしまう彼らの「秘技」を最前エリア以外の人でもじっくりと堪能することができたという意味でも、やはりこの日は非常に「オイシイ」ライヴだったのではないだろうか。

「なんか(ワンマンが)久しぶりだから、夢のようですね。覚めないといいなとか言っちゃう感じなんだよね。そんなことねえか、悪夢か(笑) あの、ボソボソしゃべってるけど、最高に楽しいです。ありがとう」。ライヴ定番のキラー・チューン“Delight Slight Lightspeed”でオーディエンスをめくるめくスペース・ダンス空間へとトリップさせる前のMCで木幡がそう語っていたように、この日の彼らは本当に楽しそうに音を鳴らし、その喜びを目の前のオーディエンスと目一杯分かち合っていたようだった。アヴェンズのライヴが終わった後のフロアはいつだって甘い余韻のようなものが充満していて、なんだかいつまでも残っていたくなるような気分にさせられるけど、この日の「それ」はまた格別で、それはきっと、我々ファンと同じように、彼らも「ライヴが終わってほしくない!」と強く願っていたからなのかもしれない。壮大なカタルシスに向かってダンサブルにドライヴしていくアヴェンズのロックが巻き起こす狂騒的な熱気の中に、そんなバンドとオーディエンスの密接な関係性を感じることができた素晴らしいライヴだった。

本ツアーを終えた後のアヴェンズは、2月下旬にはサカナクションやLITEと共に台湾にてライヴ・イベント「HighApps」を、5月5日(土)にはSHIBUYA-AXで“Yang 2”のレコ発ワンマン「2 yang 1 wrong」を行うことが決まっている。そうなると、次に期待したくなるのが新作アルバムだが、現在はレコーディングのまっただ中とのこと。ここ最近、“Sonic Fireworks”“Yang 2”と、バンドのニュー・アンセム級の楽曲を立て続けに送り出してきているだけに、少し気が早すぎるかもしれませんが、今から非常に楽しみ。(前島耕)
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