Perfume @ Zepp Namba

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『ずっと好きだったんじゃけぇ~さすらいの麺カタPerfume FES!!』最終日(Perfume/マキシマム ザ ホルモン)

5月29日&30日:w/斉藤和義(@Zepp DiverCity)。6月4日&5日:w/奥田民生(@Zepp Nagoya)。そして、6月18日&19日:w/マキシマム ザ ホルモン(@Zepp Namba)。この東名阪対バン・ツアーについて一切の前情報なく、対バン相手の顔ぶれだけを見て「ホスト・アーティストは誰?」と訊かれた時に「Perfume」と分かる人は果たしてどれくらいいるだろう。東京ドーム公演まで成功させた、まさに今の日本を代表するポップ・アイコンであり、世界進出も果たしている彼女たちが、キャパ2000人規模のライブハウスを舞台に音楽の異種格闘技を繰り広げるのはなぜか? 好きだからだ。一緒にやりたいからだ。というストレートで強い想いが、この『ずっと好きだったんじゃけぇ~さすらいの麺カタPerfume FES!!』の最終日にしてホルモンとの対バン2日間のフィナーレであるこの日のステージからもリアルに伝わってきた。これまでもライブのMCをはじめ、事あるごとに口にしてきたホルモンへの愛情を、そのままあ~ちゃん/のっち/かしゆかの3人による出演オファー映像に託したビデオレターが、開演に先立ってステージ背後のヴィジョンに映し出された瞬間、満場のZepp Nambaの熱気はあっさり沸点を超え、最後の最後まで至上の高揚感がフロアに吹き荒れる、最高の一夜だった。

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それぞれ1時間強の持ち時間での、真っ向勝負の対バン形式。ジャンルの違いとか、ホームかアウェイかとかの垣根をきれいさっぱり吹っ飛ばす怒濤の爆音で、Perfumeファンもがっつり巻き込んで会場丸ごとロック爆心地に変えてみせたホルモン。そして、そのむせ返るような熱気を全身に受けて登場したPerfume、いきなり新曲“Magic of Love”から“レーザービーム”“Spending all my time”“ねぇ”を連射! ハイパーなエレクトロ・サウンドと全身を震わせるような強烈なビートの中、3人のキュートで緻密な熱いダンス・パフォーマンスが、オーディエンスをそのままポップの彼方へと導いていく。“レーザービーム”で飛び交う鮮烈なレーザー光線と切れ味鋭いアクションが交錯し、“Spending all my time”ではフロア一丸の掛け声とともに会場が揺れる。MCでの「今日はみなさん、来ていただいて本当にありがとうございます! そしてホルモンさん、出演していただいて本当に、本当に嬉しいです! このようなボンクラ3人のわがままに付き合ってくださった、すごい大人な人たち!」と改めて告げられたあ~ちゃんからの感謝のメッセージに、会場全体から熱い拍手が湧き起こっていく。

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「すごいんですよ、リハーサルからダイスケはん、あのテンションで!」とあ~ちゃん。「ホルモンさんのライブ観てたら、観てるだけで息切れしちゃって(笑)。一個ライブやってきたような気持ちで今立ってます!」と語りつつ、ツアー名のボツネタを明かすのっち(「麺カタ」の部分が「裸一貫ガリガリ人呼んで」「ぶっ」「恋の」という案があったらしい)。男率の高いフロアを見回して「今日の声援こわい! 男の人ほんと多いね! 女子の声聞きたい!」と女子客とのコール&レスポンスを呼び起こすかしゆか。「やっぱ『好き』っていう気持ちが合致した時の喜びってハンパないと思うんですよ。ここにいる人たちは、きっとその『好き』がきっと合致できる人たちだと思うんですよね!」と話すあ~ちゃんの、笑顔と情熱あふれまくりの言葉が、Zepp Nambaをひとつのでっかい歓喜の楽園に変えていく。「じゃあ、ちょっとゆっくりの曲をお届けします」と“マカロニ”へ。このツアーでは毎回セットリストを変えているというPerfume(“レーザービーム”もこの日だけアルバム・バージョンだった)、そのまま立て続けに“パーフェクトスター・パーフェクトスタイル”“スパイス”と披露していくたびに、フロアから大きな歓声が沸き上がる。「みんなお風呂入ったみたいになっとるよ! みんなだけじゃなくて、うちらもね。うちらやっべ!(笑)」と笑顔に汗を光らせるあ~ちゃんの「4つ打ちカモン!」という掛け声とともに突入した恒例の「P.T.A.」のコーナーでは、お馴染みのB'z“ultra soul”などに加えてホルモンの“アバラ・ボブ”でフロアをアゲ倒していく。

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“だいじょばない”からライブは一気にクライマックスへ。“エレクトロ・ワールド”で沸き上がった大歓声がそのまま「ヘイ! ヘイ!」の大合唱になって会場を震わせた瞬間のエモーショナルな快感! “ポリリズム”の地響きのような重低音リズム以上にフロアを揺さぶった、オーディエンスの熱いダンスとジャンプ! まさに多幸感そのもののような会場の一体感に、「“ポリリズム”もあんまりやってなかったので、日本の人の前で。すごい嬉しくて、感動しました」と感極まった様子のあ~ちゃん。「支えてくれる人がいて、本当によかった……」と思わず涙ぐむ彼女に、割れんばかりの喝采が降り注ぐ。「次の曲は、みんなで一緒に作りたいと思います。私たち、海外での活動がたくさんありますけど、やっぱり日本のみなさんとつながっていると信じているから、海外にも安心して行けている私たちがいます。そのつながりを今日はもっと強く再確認して、明日からカンヌに行きたいと思います!」……フロア全体に高々と手が上がり、鳴り響いたラスト・ナンバーは“MY COLOR”。喜びに全身を委ねながら、会場丸ごとダンスへと誘う3人の姿が、そして「ホルモンさんのファンの人も、Perfumeを好きでいてくれる人も、みんな境界線なく、アツいのが交わりましたね! ほんっとにありがとうございました!」というあ~ちゃんの言葉が、感激とともに胸に迫ってくる。

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本編終了後、アンコールを求めて鳴り止まない手拍子の中、再び3人がオン・ステージ。「まだディスコしてませんね!」のあ~ちゃんの呼びかけから「チョコレイト!」「ディスコ!」のコール&レスポンスが……そこへ、Perfumeと同じコスチュームに身を包んだホルモン・ナヲがなんと登場! そのまま4人編成で“チョコレイト・ディスコ”へ突入、3人に負けじとバキバキのダンスをキメてみせるナヲ。4人揃ってのメタルポーズで曲を締め括った後、「のっちです!」「あ~ちゃんです!」「ナヲちゃんです!」「かしゆかです!」とノリノリで自己紹介に混ざってみせるナヲ。そこへホルモンからもう1人・ダイスケはんが現れ、「Perfume、Perfume、ひとつ飛ばして、Perfume……え、バキュームの方ですか?」「あなた以外はディスコ感ありますけど、あなたはジャスコですよ!」とツッコミを入れまくるも、「えー、でも、キラキラしてたでしょ? こんなキラキラしてる37歳いないよ!」とブリッコ口調で切り返すナヲ。もちろん、会場は大爆笑に包まれる。

「一個だけ宣伝さしてもらってもいいですか! 6年ぶりのアルバムが、7月31日に出ます!」と、新作『予襲復讐』の告知をしてダイスケはんとナヲはステージを去っていく。そして、「Perfumeから、お知らせがあります! 今年の秋に、ニュー・アルバムが出ます!」というあ~ちゃんの声に、轟々と沸き上がる大歓声! アルバム・タイトルが『LEVEL3』であることが明かされた後、続けて飛び出した「今年の年末に、ドーム決まりました! 東京ドーム2デイズ! 京セラドーム2デイズ!」の言葉に、そしてヴィジョンに映し出された「京セラドーム大阪 12月7日・8日」「東京ドーム 12月24日・25日」その歓声はさらに熱を増していく。「ほんとに広すぎて『夢なんじゃないかな』って思ったら、DVDできたから『あ、本当だったんだ』って(笑)」と前回の東京ドーム公演を振り返りつつ、「でも、今回は噛み締めて、踏みしめられるような気がしています!」と意欲を語るあ~ちゃんの言葉に、ひときわ高らかな拍手と歓声で応えるオーディエンス。ジャンルの壁を超えた夢の響宴で「今」を最大限に謳歌する姿が、さらに大きな「これから」への期待を呼び起こす――そんなPerfumeの躍動感と冒険心が、そしてその想いに応えたホルモンの爆演が、痺れるような余韻とともに、いつまでも胸に残った。(高橋智樹)
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