LIVE EXPO 2014 ALL LIVE NIPPON Vol.2 @ 国立代々木競技場第一体育館

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公演タイトルにも掲げられている通り、今夏7月に開局60周年を迎えるニッポン放送のアニヴァーサリー・イヴェントで、『ALL LIVE NIPPON』としては2011年に『オールナイトニッポン』(以下ANN)45周年企画として行われたイヴェントの第2弾にあたる。代々木の第一体育館には1万2000人の来場者が詰めかけ、ANNの歴代パーソナリティをはじめとするアーティスト/タレントが次々に登場。音楽ライヴの持ち時間はそれぞれコンパクトに収められていたものの、ラジオ局主催のイヴェントらしくさまざまな企画やサプライズも飛び出し、華やかな一日となった。

LIVE EXPO 2014 ALL LIVE NIPPON Vol.2 @ 国立代々木競技場第一体育館
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ナインティナインの二人がスクリーン上に登場し、「お目当てじゃない人も出るでしょう、いやらしい話。でも、みんなで盛り上げていきましょう! ちゃんと聞いてるか?(岡村隆史)」とユーモラスな前説を繰り広げると、ANNの歴史をパーソナリティの名前と共に振り返る映像が映し出され、一組目のライヴ・アクトとなるBABYMETALが登場だ。狐面を被った3人がいきなりの轟音の最中、「ソレソレソレソレ!」と小さな体躯を忘れさせる迫力で踊り歌う“メギツネ”でパフォーマンスをスタート。フレッシュなガール・パワーと、妖しい色香や情念が綯い交ぜになったエネルギーで一面のヘッド・バンギングを誘い、フォックス・サインが突き上げられる。インディー/メジャー時期のシングル曲が計4曲。SU-METALが爆走するメロスピに率直なメッセージを迸らせ、YUIMETALとMOAMETALが格闘アクションのような振りを繰り広げて大ジャンプを敢行する“イジメ、ダメ、ゼッタイ”まで、全力のトップ・バッターであった。

LIVE EXPO 2014 ALL LIVE NIPPON Vol.2 @ 国立代々木競技場第一体育館
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ここで、司会進行役として「ダイノジのエア・ギターが出来ない方、マッチの物真似が出来ない方」を自称する大谷ノブ彦が挨拶だ。オードリーによる祝辞コメント映像を紹介すると、相方の「エア・ギター・ワールド・チャンピオン」こと大地洋輔を招き入れ、お馴染みJET“アー・ユー・ゴナ・ビー・マイ・ガール”の爆笑エア・ギターを披露させるという展開。そして呼び込まれるのは、back numberである。サポートを含めた盤石の6ピース・バンドが、片付かない思いを抱えながらも力強く舞い上がる“青い春”をプレイしていった。日本語の歌、日本語ロックでしかありえない湿度をキープしつつ、特大のスケール感で染み渡らせるback numberは、こんなふうに大きな会場がとてもよく似合う。ニッポン放送との関わりについて清水依与吏(Vo./G.)は「恩はちゃんと返せるように、頑張りたいと思います」と語っていたが、何もかもを背負い込んで進むback numberの世界そのままの言葉だ。2/5にリリース予定のニュー・シングル曲“fish”も、日本人の琴線にコード進行が触れるエモーショナルな名曲である。

LIVE EXPO 2014 ALL LIVE NIPPON Vol.2 @ 国立代々木競技場第一体育館
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さて、ダイノジ大谷が、「皆さんが主役の企画です!」と、後にTVでもオンエア(3/15、フジテレビNEXTにて)されるという『ANNリスナーが踊る! 1万2000人の“恋するフォーチュンクッキー”』への参加を呼び掛ける一幕。振り付け指導の先生として、「キンタロー。さんではありません!」と招き入れられたのは……なんと、AKB48から柏木由紀、渡辺麻友、小島真子の3名だ。参加アーティストとしてはアナウンスされていなかったので、場内騒然のビッグ・サプライズである。“恋するフォーチュンクッキー”の振り付けを1コーラス分、がっつりとレクチャーし、「AKBのライヴより一体感ある!」といった言葉も添えられながら、オーディエンスと共に収録に臨むのであった。本当に可愛く踊るためのプロフェッショナルなニュアンスはさておき、頑張って覚えれば誰でも踊れる、という振り付けのポップな思想が光る。あと、教え方が異様に上手い。見事大成功の、来場者参加企画であった。

LIVE EXPO 2014 ALL LIVE NIPPON Vol.2 @ 国立代々木競技場第一体育館
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続いては、ゴールデンボンバーのステージだ。にわかに場内が夜の街の猥雑な匂いに満たされ、“Dance My Generation”で「肩揺らしてこうか〜!」とこちらも負けじとダンスをレクチャーしてしまう立ち上がり。“抱きしめてシュヴァルツ”を自然発生的なハンド・クラップが後押しする中、鬼龍院翔(Vo-karu)は「いやぁ、ライヴ久しぶりだ〜。楽しー!!」とゴキゲンである。一方、喜屋武豊(Gita-)はback numberに注ぐ愛情を開けっぴろげにしながら、「でも、僕の一番好きな曲はやらなかったんですよ。“わたがし”! あれいい曲なんだよなあ。何だったらウチの物販で売りたい!」と熱弁を振るっている。で、リリースされたばかりのニュー・シングル“101回目の呪い”に向かっていくわけだが、スクリーンには物販でわたがし(CDじゃなくて食べるほう)を販売する映像が映し出され、はたまた鬼龍院以外のメンバーが墨汁に満たされたビニールプールに身を浸し、大きな白幕にダイヴしては「大」「ノ」「ジ」の文字を浮かび上がらせてしまう。ホストクラブ感とイベントサークル感、場末のスナック感もゴッタ煮にした、爆笑必至の体当たりパフォーマンスであった。

LIVE EXPO 2014 ALL LIVE NIPPON Vol.2 @ 国立代々木競技場第一体育館 - pic by nobuyuki kobayashipic by nobuyuki kobayashi
LIVE EXPO 2014 ALL LIVE NIPPON Vol.2 @ 国立代々木競技場第一体育館 - pic by nobuyuki kobayashipic by nobuyuki kobayashi
狂騒の後にも手を緩めないDJダイノジは、フジファブリックからブラー“ソング2”、豊満乃風“豊満の祭り”などなど、ホットなダンス・チューン連発で「おつかれさまでしたっ!!」と清々しいフィニッシュ。洋楽も邦楽もお勧めしたい曲をどんどんスピンし、力技で確実に盛り上げるという、職業・DJダイノジのカッコよさが際立った。そして登場するのはMAN WITH A MISSION。“Emotions”の雄々しいハーモニー・ワークに満たされ、力の入ったVJ演出も添えられたライヴだ。「初メテ、オオカミ達ヲ見ル方モイラッシャルト思イマスノデ……ア、初メマシテノ方、明ケマシテオメデトウゴザイマス!」と、挨拶の口ぶりは飄々としているが、音の密度もヴォルテージもとことん本気のパフォーマンスであった。“databese”ではトーキョー・タナカの熱い咆哮が轟き、“TAKE ME HOME”の伸びやかなメロディから最後は“FLY AGAIN”という、盛り上がらないわけがない展開。お馴染みのダンスが会場一杯に広がる光景も壮観であった。

宮藤官九郎が『ビートたけしのオールナイトニッポン』にのめり込んでいた頃を振り返る、という祝辞ビデオを受けて、ダイノジ大谷は「今日、たけしさんの誕生日なんですよ。ちょっとバースデーソング歌いましょうか」とオーディエンスの合唱を誘う。そこに「何言ってんだバカヤロー。1万人も集まりやがってバカヤロー」と茶々を入れる声は……ビートたけし本人ではないけれど、こちらもANNをはじめとしてニッポン放送の顔役の一人、松村邦洋が客席通路から登場だ。back numberや金爆の面々も呼び込まれ、松村はback numberの栗原寿(Dr.)に物真似の無茶ぶりをしている。ここで行われる企画は、2020年の東京オリンピックで代々木第一体育館がハンドボールの競技会場に使用される、ということで、若かりし頃にスポーツでならしたback numberの清水や、金爆の喜屋武と樽美酒研二(Doramu・暫定)らが、サイン入りのハンドボールを遠投するという体力測定だ。それぞれがスタンド席にまで届かせてしまうような強肩を発揮し、樽美酒の投げたボールは、あわやアリーナ最高峰のPAエリアにまで届いてしまいそうだった。

LIVE EXPO 2014 ALL LIVE NIPPON Vol.2 @ 国立代々木競技場第一体育館
ゆずの二人による祝辞の中では「貴教さん、現場で会うたびに、いろんな人の股間に触るのはやめてください」と釘を刺されていたが、ライヴ・アクトのトリはT.M.Revolution。真冬の1月に《カラダが夏にナル》“HIGH PRESSURE”から“WHITE BREATH”に繋ぎ、大胆にして豪快なバンド・アレンジも映える名曲群を叩き付けながら「知ってようが知らなかろうが、関係ねーんだよ!!」と荒ぶる西川貴教である。長年に渡るANNとの付き合いについては「皆さんがどんなシチュエーションでラジオを聴くのか分かりませんけども、僕にとっては、皆さんと繋がるための大切なものでした」と語り、その後は2/12にSCANDALとのスプリット・シングルとしてリリース予定の“Count ZERO”や、それぞれに水樹奈々の歌声が音源で差し込まれるデュエット曲“Preserved Roses”や“革命デュアリズム”と、現在進行形のTMRを見せつけてゆく。「70周年のイヴェントが出来るかなんて分からないんだからさあ、今、盛り上がろうぜ!」という煽りっぷりも凄かったが、裏を返せば、歴史とは常に今の連続である、ということでもあるだろう。

パフォーマンス後は、出演者全員(BABYMETALはSU-METALのみ)が再登場して、「楽屋の名前のところにでっかいウンコが書いてあった」というTMRから金爆への復讐などもありつつ、松村の「ダンカン、バカヤロー」を合図にオーディエンスと記念撮影が行われて大団円だ。ラジオ文化の歴史と、これからのカルチャーを担う世代の活躍を目の当たりにする、濃密な一日であった。(小池宏和)

セットリスト
●BABYMETAL
1 メギツネ
2 ド・キ・ド・キ☆モーニング
3 へドバンギャー!!
4 イジメ、ダメ、ゼッタイ

●back number
1 青い春
2 花束
3 fish
4 高嶺の花子さん

●ゴールデンボンバー
1 Dance My Generation
2 抱きしめてシュヴァルツ
3 101回目の呪い
4 毒グモ女(萌え燃え編)
5 女々しくて

●MAN WITH A MISSION
1 Emotions
2 Get Off of My Way
3 database
4 TAKE ME HOME
5 FLY AGAIN

●T.M.Revolution
1. HIGH PRESSURE
2. WHITE BREATH
3. HEAVEN ONLY KNOWS -Set the Power-
4. Count ZERO
5. Preserved Roses
6. 革命デュアリズム
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