コートニー・ラヴ、ブルース・スプリングスティーンの音楽は好きではないと語る

コートニー・ラヴ、ブルース・スプリングスティーンの音楽は好きではないと語る

4月10日にロックンロール名誉の殿堂入り式典でニルヴァーナの殿堂入りを祝ったコートニー・ラヴだが、この日、特別功労賞を授かったブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンドへの異議を表明して物議を呼んでいる。

発言はコートニーがさまざまな話題について放談するユーチューブ・チャンネルの動画連載『ラヴ・オン・ラヴ』での最新エピソードのものだったようだが、現時点ではもう観られなくなっている模様。ただ、しばらく前に収録されているはずの映像なので、Eストリート・バンドの受賞への直接的な批判ではないのだろうが、タイミングがよすぎたので話題を呼ぶことになった。

動画の中でコートニーはブルースの作品で好きなものもあるのだと明らかにしていて、「『ネブラスカ』は好きよ。でも、そのことをいかにもスプリングスティーン好きみたいな人にいうと、おかしな顔つきをするのよね」と語っているとローリング・ストーン誌が伝えている。

「本当に好きなんだから。すごくいい人だし。それで昔からの親友でもあるキャメロン・クロウがステイプルズ・センターでブルースがやった3日連続公演に連れてってくれたんだけど、ボスの3時間半のライヴはさすがに1時間半までが限界だったな」

そして、ブルースの音楽をどうしても承服できないわけはEストリート・バンドが原因だとほのめかしていて、「わたしがスプリングスティーンについてどうしても納得がいかないのは、サキソフォンってロックンロールにふさわしくないもんだから。どうしても馴染まないのよ」と説明している。さらにブルースがコートニーの音楽についてどう思うかという質問については次のように語っていたという。

「家でくつろぎながらホールのアルバムを聴いているとは到底思えないんだけど」

なお、殿堂入り式典ではニルヴァーナの面々と同席するのはぎこちないはずだと予測していたコートニーだが、壇上ではデイヴ・グロールとクリス・ノヴォセリックと抱き合う一幕も見せた。スピーチでは次のように感謝を表明した。

「実はすごい長いスピーチを考えてあるんだけど、それはやめとくことにする。今こうやってわたしが見ている人たちはわたしの家族なのね、みんな。兄弟のマイケル、兄弟のクリス、おばあちゃんのウェンディ、グロールさん。デイヴ! そういうこと。あとはここにカートがいて、これを感じてこの輪に加わってたならどんなによかったかって思う。20年前のロックンロール名誉の殿堂はあんまりカートの気に入るもんじゃなかったかもしれないけど、でも、今夜だったらきっとしっかり受け止めたはずだと思う。クリスとデイヴとマイケルとカートのお母さんと妹たちがこうしてここに来たことを感謝してたはずよ。それと、このトロフィーをわたしたちの娘であるフランシスに手渡したいだけ。フランシスは病気で今日は来られなかったんだけど。わたしが言いたいのはそれくらいかな。本当にありがとう」
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