ザ・リバティーンズのピート・ドハーティは、金のために再結成することはバンドの精神に完全にかなうものだと発言している。
リバティーンズはハイド・パークで開催されるブリティッシュ・サマータイム・フェスティヴァルのヘッドライナーとして7月5日に出演することを明らかにしているが、ある意味でお金が目的でもあるというピートの発言に対して批判的な声も出ている。しかし、こうした立場についてピートは次のようにNMEに語っている。
「じゃあ、連中(評論家)はリバティーンズはなにをやってきたと思ってんだろうね? ぼくたちはそもそもラフ・トレードと契約したんだよね? それだって純粋に金のためだよ。お金のためにハイド・パークで演奏することは完全にリバティーンズの精神に適うことなんだ! みんななにを考えてるんだよ? これはファッキン見世物なんだからさ。ぼくたちの場合、たまたま、とんでもないロックンロールを演れるってだけの話なんだよ」
「大体、ぼくの頭がおかしくなったのだってなんでだと思ってるんだ? 挙句の果てに監獄で鉄製ベッドに寝るはめになって自分の生存のために闘うことになってさ。だって、ポーランド人が3人と超ガタイのデカいイタリア人とジャマイカ人の混血野郎と同部屋だぜ。そもそもなんでそんなことになったと思う? それはぼくたちがまったくもってでたらめで、品行が悪くて、そもそもそれがどういう意味かはわからないけど、それととにかくぼくたちの動機が完全に、お金と名声、そして胸糞悪いゲームに乗っかりたかったっていうことにあったからなんだよ。自分たちの手に負えないって気づいた時にはもうあまりにも時機を逸してた、そんなゲームにね。今度だって同じことなんだよ、ぼくたちにはなにもコントロールなんかできないはずだから。けど、せめてハイド・パークでめちゃファッキン・ラウドに"Death On The Stairs"を弾くことはできるんだ」
さらにギャラについては「えげつない話になるんだけどさ」とピートは説明している。
「前回(の再結成。2010年のレディング・アンド・リーズ・フェスティヴァルでのこと)の時は税抜でぼくとカールとでそれぞれに24万ポンド(約4100万円)入るはずだったんだ。でも、移動代やら経費とか全部払ったら、あとは税金申告分しか残らなかったんだ。今度はね、ぼくとビグルス(カール)でそれぞれ50万(約8600万円)もらえるはずだよ」
また、ハイド・パークでのライヴに先んじてウォームアップ・ライヴも考えられるとピートは語っていて「ウォームアップはやるし、ハイド・パークに行けない人たち用に無料ライヴもひょっとしたらやるかも」と明かしている。さらに新曲を披露するという話もあるとか。
その一方で、ハイド・パーク近隣住民の間ではリバティーンズ公演について憂慮する声も上がっていて、演奏の時間制限が無視されてしまうのではないかと不安視されているという。
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