現在ヨーロッパ・ツアー中のマリリン・マンソンだが、モスクワで予定していたライヴが爆破予告の影響で中止に追い込まれたという。
マリリンはごく初期の頃から反キリスト教的メッセージを打ち出してきたことで知られているが、これがロシア正教会系団体の大きな反感を買っていて、同じようにライヴを予定していたシベリア地方のノヴォシビルスクでは大々的な反マリリン・マンソン・デモまで行われていたという。
モスクワでは「神の意志」と名乗る団体がマリリンへのアンチ・キャンペーンを張っていて、団体代表のデミトリ・エンテオは、マリリンとバンド一行に生卵をぶつけて熱湯を注ぐという制裁に打って出たとツイッターで明らかにしていた。エンテオは「冒瀆者マリリンへの断固たる行動」の結果、マリリンが豚のような甲高い悲鳴を上げていたと誇らしげに報告していたが、その後、動画を公開すると問題の人物はマリリンではなかったことが判明したという。
しかし、6月27日に起きたこの出来事の数時間後に控えていたモスクワのパーク・ライヴ・フェスティヴァルでのマリリンの出番もまた、爆破予告のため中止に追い込まれることになった。マリリンは次のようにツイートで報告している。
「爆弾の脅迫のせいでモスクワでのライヴが中止に。もうすぐにでもステージに出るというところでの中止だったよ」
マリリンとしては自分への反感からの爆破予告が行われたと感じたようで次のようにも問いかけている。
「どうして、(自分のような)音楽は暴力を生み出すと言いがかりをつけてくる人たちって、自分からこういう無秩序状態ばかりを作り出していくんだろう」
その後、29日に予定されていたノヴォシビルスク公演も中止となった。
