エジプトで出土した豚などの祖先の化石がミック・ジャガーにちなんで命名される

エジプトで出土した豚などの祖先の化石がミック・ジャガーにちなんで命名される

1900万年前の足の長い豚の化石がザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーにちなんで命名されたという。

化石は猪や河馬の祖先ともいわれる炭獣科の動物のもので、エジプトの奥地で発掘され、「Jaggermeryx naida」と命名されたが、これは「ジャガーの水の精」という意味になるという。

『ジャーナル・オブ・パレオントロジー(古生物学ジャーナル)』9月号に掲載されたこの論文の共同執筆者のエレン・ミラー准教授は、そもそも自分は「ものすごいストーンズ・ファンだった」ことを認めていて、さらに今回の化石については、鼻先の形状に特徴があり、それを言い表す名前にしたかったという。「敏捷な鼻先と触感の豊かな口唇」を思わせる動物として命名したいと思った時、真っ先にミック・ジャガーのことが頭に思い浮かんだとミラー准教授は語っている。

研究室ではミック・ジャガーよりもアンジェリーナ・ジョリーにちなんだ方がよいのではないかという声も上がったというが、論文の共同執筆者のグレッグ・ガンネルもミラーを支持したそうで、それはどうしてかというと「ぼくも若い時分には大のストーンズ・ファンだったから」だとニューヨーク・タイムス紙が伝えている。

化石が発掘されたのはエジプトの砂漠地帯だが、発掘現場はかつては湿地や沼の多い河口地帯だったといい、なまずや亀、水鳥の化石も見つかっているという。「わたしたちとしては"ジャガーの水の精"はミズマメジカのような生態を送っていたと推察していて、浅い水に入って川辺の水生植物を食していたと思われます」とミラー准教授は説明している。みてくれはひょろっとした豚かやせた河馬のようだったという"ジャガーの水の精"は下唇と鼻先が極めて敏感で、特別な神経組織をその部位に備えていたと思われるという。

公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on