11月5日にアーカイヴ・コレクションとしてウイングスの『ヴィーナス・アンド・マース』(75)と『スピード・オブ・サウンド』(76)をリイシューするポール・マッカートニー。そんな彼のビートルズ脱退後を振り返ったインタヴューが11月1日に発売されたロッキング・オン12月号に掲載されている。『バンド・オン・ザ・ラン』のレコーディングで滞在したナイジェリアの首都ラゴスで、借りていた家からの帰り道にポールとリンダ夫妻はナイフ強盗に遭遇し、カメラやテープレコーダー、さらには一番大事な、『バンド・オン・ザ・ラン』になるはずのデモが入ったカセットテープまでも奪われてしまう。「あれは最悪の体験だった……ありえないよ」と、ポールはこの時の恐怖を語り、さらに以下のようにこの逆境を乗り越えたことを語った。「でもきっと、連中はテープを捨てるか、上書きで録音してしまうだろうと思った。それに僕は作った曲を覚えていたからね。運良くビートルズ時代にそういうところを鍛えていたんだ。ジョンと僕はいつも自分たちで書いた曲を覚えていた。当時は頭の中しか記録しておく手立てがなかったからね。忘れたら、残念だけどそれっきりだったよ」また、インタヴューではビートルズ解散から『バンド・オン・ザ・ラン』までの困難な時期を詳細に回想し、ポールにとって、それは何を意味したかとの問いに以下のように答えた。「不可能を可能にした、まさにそれだよ」さらに、ビートルズ脱退後もコンスタントに作品を世に出し続けるポール、そんな彼のポスト・ビートルズの歩みを振り返るアルバム特集や松村雄策のコラムも掲載されている。
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