ビリー・コーガン、ロックはポップと距離を取らないとだめだと語る

ビリー・コーガン、ロックはポップと距離を取らないとだめだと語る

2月25日に新作『モニュメンツ・トゥ・アン・エレジー』をリリースしたスマッシング・パンプキンズだが、ビリー・コーガンはロック・アーティストたるものポップ・ミュージックともっとアグレッシヴに距離を取らないとだめだと語っている。

オーストラリアのテレビのチャンネル7局の番組『ザ・モーニング・ショー』に出演したビリーは「ロックンロールはこれからも健在だと思うけど。ただ、ポップ・ミュージックとの関係についてはもっとアグレッシヴにやった方がいいよね」と語り、その持論をさらに次のように続けている。

「特にアメリカではロック・スターとポップ・スターとの間にはすごくなあなあな関係があって、これはあんまりいいことじゃないと思ってるんだよ。みんなそれぞれに自分の立ち位置があるっていうのは、わけあってのことなんだから。ロック・スターの定義っていうのは、自分のヴィジョンを追求する、独立した個人のことのはずで、それがたとえば、アクセル・ローズであり、エルトン・ジョンなんだよ。それに対してポップ・スターというのは、どこにでもいて、いつ果てるともしれない、おぞましい名声の偶像に対してどんなことをしてでもすがりつくような連中のことをいうわけだからね。そういう矛盾があるから、ぼくはみんなそれぞれ自分の本分に忠実でいた方がいいと思うんだよ」

「ただ、インサイダーとして言わせてもらうと、こういう発言をすることの難しさは、音楽業界で成功していくにはこれしかやり方がないとキッズに対して言ってしまうことで、自分自身のこともパッケージ化してしまうということでね……で、ぶっちゃけた話、音楽業界の歴史を見ていくと、最大級のスターっていうのはみんな個人なんだよね。ボブ・マーリーも一人しかいないし、オジー・オズボーンも一人しかいないし、マドンナも一人しかいないし。やってもいいんだけど、こういう人たちを作り直すことはできないんだよね。だから、業界そのものが誰を導くというよりは、追従するものになってしまってるんだよ。それがセールスの不調に反映されているんだとぼくは思うよ」

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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