大盛況のLIQUIDROOM! シャムキャッツ流「近さ」のライヴは健在!

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3月にリリースしたミニ・アルバム『TAKE CARE』を携え、アンコール公演を含め全国ワンマンツアーを敢行中のシャムキャッツ。RO69では、東京公演となった2015年4月17日のLIQUIDROOMのライヴの模様を、ライヴ写真とレポートでお届けする。

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シャムキャッツ、最っ高。3/4にリリースされたミニアルバム『TAKE CARE』を携え、3/27の広島からスタートした全国6公演ツアーのファイナル。舞台は東京、盛況のリキッドルームだ。ヨ・ラ・テンゴのオープニングSEに導かれ意気揚々と姿を見せた4人は、日溜まりのギターサウンドの中に孤独な心象を滲ませる“SUNDAY”からパフォーマンスをスタート。瞬く間にフロアをシャムキャッツ色へと染め上げる、サウンドの説得力が素晴らしい。

2曲目には早くも、『TAKE CARE』から“KISS”が届けられる。女性ヴァイオリン奏者のゲストが加わり、フィンガーピッキングのトボケたメロディが浮かび上がる、愛らしいビートポップだ。メンバーの昂りとサウンドの抑揚が完璧に合致したパフォーマンスは、会場サイズ以上に「近さ」を感じさせる。“No.5”までを披露すると、「今日は、さっき観てもらったようにサポートがちょくちょく入って……あと、長いですからね。リキッドは、会場の中にバーカウンターがあって……」と語りだす夏目知幸(Vo・G)。彼はライヴのたびに、オーディエンスのドリンク事情を気に掛けている気がする。

夏目のやさぐれ感が加わるヴォーカルと、菅原慎一(G・Vo)の陶酔感に溶ける柔らかなヴォーカルがスイッチしつつ、キーボードを加えたり、或いは男性のフルート奏者を交え、明確な意図をもってサウンドの振り幅を広げてゆくステージ前半。『GUM』に収録されていた“しばらくひとりでいたい”は、「本当は胡弓っていう、中国の楽器を入れてやるんだけど、今日はヴァイオリンで」というアレンジで、キャッチー&ストレンジなサイケ感に誘ってくれる。

哀愁のサーフバラード“SWEET DREAMS”を披露すると、『AFTER HOURS』のツアーから1年という時を経たことの感慨を語りつつ、「26歳ぐらいの女の子。彼氏がいて、管理会社に勤めてる。何かの管理会社。えー……その子は短大卒だから、就職してけっこう長い。中途採用の、自分より年上の男が入って来たりして、面倒くさい。仕事から帰って、テレビを観て過ごす。好きな音楽は、シャムキャッツとか、ミツメとか、じゃない(笑)。今は4月だけど、タイムスリップして1月14日。風邪をひいたことにして、仕事を休んで、グッドモーニングアメリカを聴いてる。そういう女の子の歌を、やります」と、アドリブでディテールに踏み込み、“WINDLESS DAY”を届ける。世の中に「頑張れ」と思いを伝える歌が幾らあってもいいが、シャムキャッツのロックは「頑張れないときもあるよ」と伝えることができるからこそ、特別な価値を持っているのだ。

本編後半は、“FOO”に“PEARL MAN”とアッパーな楽曲群を立て続けに放ち、フルート入りの“CHOKE”ではぐっと大人びたシティポップ感を演出して見せる。陶酔感たっぷりのノイジーなサウンドを振り撒いていたかと思えば“MODELS”をソリッドに決め、本編クライマックスはときめきのストーリーテリングで迫る“GIRL AT THE BUS STOP”、そしてスイッチングヴォーカルで軽やかに弾ける“PM 5:00”によって締め括られるのだった。

アンコールに応えると、「ありがとうございます。嬉しいです! 俺らみたいな活動で、リキッドでワンマンが出来ました」と、多くのスタッフや仲間たち、そしてファンに感謝の思いを投げ掛ける夏目。《明日は休みだ〜♪》と、SMAP“SHAKE”の歌い出しから“AFTER HOURS”に繋ぐという遊び心も見せ、ダブルアンコールの催促にも応えると「何やる? 何やって欲しい?」とひとしきり相談した後に全力の“アメリカ”を叩き付ける。菅原がギター・アンプから大ジャンプを敢行するエキサイトぶりで、完璧なフィニッシュだ。今後は、つくば(5/31)、仙台(6/7)、金沢(6/27)とアンコールツアーも繰り広げられるので、この機会にシャムキャッツの好調ぶりをぜひ見届けて欲しい。(小池宏和)

■セットリスト

01. SUNDAY
02. KISS
03. No.5
04. SEASHELL SONG
05. TSUBAME NOTE
06. しばらくひとりでいたい
07. おとといきやがれ
08. NEVER BE SAD
09. SWEET DREAMS
10. WINDLESS DAY
11. FOOTLOOSE
12. FOO
13. PEARL MAN
14. CHOKE
15. FENCE
16. 渚
17. MALUS
18. MODELS
19. LAY DOWN
20. GIRL AT THE BUS STOP
21. PM 5:00

(encore)
01. さよならアーモンド
02. SUNNY
03. AFTER HOURS

(encore-2)
01. アメリカ

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※記事初出時、アーティスト名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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