モリッシー、同性婚を合法化したアイルランドを祝福しつつ動物愛護が遅れていると批判

モリッシー、同性婚を合法化したアイルランドを祝福しつつ動物愛護が遅れていると批判

オーストラリアのシドニー・オペラ・ハウスで今月末に4日連続公演を行うモリッシーだが、アイルランドで同性婚が合法化されたことを称える一方で、アイルランドにおける動物保護の遅れを批判している。

アイルランドの同性婚については国民投票で是非が問われ、最終的に投票の結果は2対1で賛成が上回ったという。しかし、投票そのものは自治体単位で行われたため、43ある自治体で反対が上回ったのは1つだけという圧倒的な結果ともなった。アイルランドでは1993年まで同性愛そのものが違法となっていたが、この目覚ましい進歩をモリッシーは自身のファン・サイトのトゥルー・トゥ・ユーへの投稿で次のように祝福している。

「アイルランドにおめでとう

人々がまたしても教会に教えてあげたのです。人々がまたしても政治家どもに教えてあげたわけです。

さあ、アイルランドのみなさん、これからは毛皮牧場や生きた動物を工場のような農場で扱い、製品のように輸送することを廃絶し、21世紀への仲間入りを目指しましょう。

モリッシー
2015年5月24日
オーストラリア、シドニーにて」

なお、モリッシーは先頃、アメリカの元政治家で今は環境問題の活動家として知られるアル・ゴアに書簡を送り、6月にゴアらが開催するライヴ・アースで食肉を扱わないように訴えたという。

ライヴ・アースは6月18日にアメリカ、南アフリカ、オーストラリア、中国、ブラジル、フランスの都市で同時開催され、ファレル・ウィリアムスなど100名近いアーティストが出演を予定しているが、モリッシーはゴアに宛てた書簡で「気候変動を防ぐために闘うというイヴェントで食肉や乳製品を提供することは銃規制を訴える集会で拳銃を販売するようなものです」と訴えたとローリング・ストーン誌が伝えている。

「ライヴ・アースで食肉を提供することを決めたら、このイヴェントのコンセプトそのものを貶めることになってしまいますし、その際にはイヴェント名を『デッド・アース:ぼくたちも加担した!』というものに改めるべきでしょう」

「完全に食肉を使わないメニューを会場で観客に提供することは6月末にぼくがライヴを予定しているマディソン・スクエア・ガーデンも含めて、現在のぼくのコンサート活動ではすべての会場について実践しているから可能であるだけでなく、道徳的な義務なのです」

なお、モリッシーはがんの検査を受けたことを昨年明らかにしていて次のように語っていた。

「(医者は)がん性の体組織を4度検知したというんだけど、もうどうでもいいことだよ。死ぬのなら死ぬだけの話。死なないのなら死なない。今のぼくは気分はいいから。でも、最近のぼくの写真ではあまり健康そうに見えないものもあるのは自分でもわかっているし、それは病気のせいでどうしようもないことだから。そういう心配をしている暇もないし。死んだらゆっくり休ませてもらうよ」
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