ニール・ヤング、「俺の中ではストリーミングは終わった」と全楽曲を引き上げる

ニール・ヤング、「俺の中ではストリーミングは終わった」と全楽曲を引き上げる

7月29日(水)に企業文化批判や環境問題を取り上げた新作『ザ・モンサント・イヤーズ』をリリースするニール・ヤングは、スポティファイなどストリーミング・サービスから自身の作品を引き上げることを明らかにしている。

これまでも自身で高音質デジタル・プレーヤー・システムのポノを開発するなど、音質へのこだわりをニールはここのところとみにみせてきているが、ストリーミングについてはアーティストへの報酬について自分も問題を感じているとする一方で、やはりどうしても我慢できなかったのは音質の悪さだったとフェイスブックで明らかにしていて「もう俺の中ではストリーミングは終わったから。俺のファンのみんなもわかってくれるといいんだけどな」と綴っている。ニールは次のようにストリーミングとの関わりを断ったことを報告している。

「もう俺の中ではストリーミングは終わったから。俺のファンのみんなもわかってくれるといいんだけどな。

お金の取り分の問題じゃないんだよ、とはいえ、俺も(ほかのたくさんのアーティストと同様)俺の知らないところで行われた契約のせいでものすごい取り分が激減してるんだけどね。

そうじゃなくてこれは音質の問題なんだ。俺は史上最低の音質を誇る放送や、その他どんな配信方法によっても、自分の音楽が貶められるのは嫌なんだよ。俺はこういう酷い音質のものが俺のファンに売られてしまうことは間違っていると思うんだ。それに俺の音楽にとっても全然よくないことだよ。

俺にとっては、人々が本当の意味で聴いて感じることのできる音楽を制作して世に送り出していくことがとても重要なんだ。俺はそういう立地点に立っているんだよ。

音質がまたいいものに戻ったら、もう一回考え直してもいいと思うよ。だから、絶対っていうことはないから。

ニール・ヤング」

その後、ニールはさらに次のようにストリーミングの音質のまずさについて綴っている。

「(音がよかった時代に)俺はかつていたんだよ。
中波のラジオだってストリーミングとは較べものになんないほどよかったよ。
アナログ・カセットや8トラック・テープだって較べものになんなかったよ。
ストリーミングと較べたら、どれも音がすげえロックしてたよ。

ストリーミングはクソだよ。ストリーミングは有史以来最低のオーディオだよ。
でも、それがいいんなら、それが今あるよ。きみたち次第でもうこれが主流かも。
きみたちが決めるんだよ。

俺の楽曲はそうしたいんだったらどうぞコピーしてくれ。そうしたらただだし。
それもきみたち次第だよ。

でも、俺の音楽のすべて、俺が人生を費やしてきた作品はどれも、俺の好きな形で保存していくから。

もうその作業は始まってるんだ。俺の音楽はすべてのストリーミング・サービスから引き上げることになったから。ストリーミング・サービスは音楽を売ったり、リースしたりするにはあまりにも音質がよくないから。

ストリーミングの音がよくなったら、また戻ってくるつもりだよ。

ニール・ヤング」
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