ポール・マッカートニーは1980年にジョン・レノンが凶弾に倒れた後、自分も命を狙われるのではないかという不安を覚えたことを明らかにしているが、ジョンの死の数日後に自分の邸宅の敷地に武装した兵士が部隊を組んで立ち入ってきた時には腰を抜かしたと振り返っている。
アンカット誌の取材に応えたポールは次のように当時のことを回想している。
「本当に妙な話なんだけど、よりにもよってあの事件の数日後のことで、ぼくは家にいたんだよ。敷地にはフェンスを一応張り巡らせてあって、それは鶏を飼っていたから狐除けのためだったんだよね。ただ、セキュリティにも穴があるのはよくわかってるから、この時はかなり警戒心が強くなっていて、それでちょっと外の様子を覗いたら、なんか銃を持ってるやつがいて、自動小銃を持っていたというか、ライフルのようなやつを持ってたんだけど、『なんだ!?』って驚いてね。しかも、この人物は完全武装してて、よく見てみるとほかにも同じようなやつが部隊ひとつ分くらいいるんだよ。それで『なんてこった、これどういうことよ!?』ってたまげちゃってさ」
「それでどうしたんだかはもう忘れちゃったんだけど、確か警察を呼んだんじゃないのかな。結局のところは、陸軍の演習をやっていたらしいんだ。『失礼しました。ここはお宅の雑木林でしたか』と説明されたんだけど。それまで起きたことや目に入った状況からとんでもない事態になったって思っちゃってね。生きた心地がしなかったよ。もうそのまま気絶して卒倒しそうだったね。だけど、そう思っている間にも、兵士たちが周りを警戒しながらどんどん林の中を行軍してくるのが目に入ってくるんだからね」
