シアトル・シーンの長老格バンドとして今年は新作2枚のリリースを控えているメルヴィンズだが、バズ・オズボーンは新作で実現した元ニルヴァーナのクリス・ノヴォセリックとのコラボレーションについて語っている。
メルヴィンズはゴッドヘッドサイロのマイク・クンカとのコラボレーション・アルバム『スリー・メン・アンド・ア・ベイビー』(実際には1999年にレコーディングした作品)を4月にリリースし、さらに6月には『Basses Loaded』をリリースする予定で、『Basses Loaded』の方はデイル・クローヴァーやベースの常連メンバー、ジャレド・ウォーレン、ジェフ・ピンクス、トレヴァー・ダンのほか、スティーヴン・マクドナルド、クリスなどと、多数のミュージシャンをベーシストに迎えた内容になっている。
ローリング・ストーン誌の取材を受けたバズは、クリスが参加したトラックについてもともとデイヴ・グロールも参加する予定のものだったことを次のように明らかにしている。
「これをやったのは(デイヴとクリスとパット・スメアが)ポール・マッカートニーとのセッションをやった前なんだ。デイヴ・グロールがやりたがってたんだよ、メルヴィンズとニルヴァーナの曲をやりたいってさ。それでデヴィッド・ヨウにヴォーカルをやらせればどうだろうって。そういうわけでクリス・ノヴォセリックが俺たちのところに来て、リハーサルを始めて、それからデイヴも来るはずだったんだけど、結局、最後まで来なかったんだよ。要するにただのばっくれだよ。でも、そもそもがあいつの思いつきだったんだぜ! 冗談じゃねえってんだよ、なあ? 俺はどんなことだってするけど、ただひとつだけやりたくないのは、髪の毛にカーラーを巻いて電話台の横にちょこんと座ってデイヴ・グロールからの電話をしおらしく待ち続けるようなことなんだよ。あんなふうにもろにばっくれられたら、そりゃあもうだめだろ。もうどうでもいいけど。こっちとしてはどうしようもないんだから。それでクリスとレコーディングすることになったってことなんだよ」
また、バズはカート・コバーンのドキュメンタリー『COBAINモンタージュ・オブ・ヘック』については次のように語っている。
「俺が当時から知ってたやつについて腰を据えて話すっていうことなら、しかも、ああいう内容について触れるっていうのなら、しっかり裏を取ってなきゃだめだってことだよ。はっきりいうけどさ、あれはでたらめばっかりだから。みんなああやって出した、ああいうカートの見方について俺が一緒に賛同するとでも思ってんのかよ? カート・コバーンが精神的に障害を負っている十代の女の子を強姦したとかさ。あれは事実じゃないから。事実じゃないんだよ。けど、その方がおもしろいってことなんだよ」