アンドリューW.K.は自身の新しい政党の結党を呼びかけている。

党はパーティ・パーティ（パーティ党）という、ネーミングからして駄洒落になったものになっているが、アンドリューはオフィシャル・ウェブサイトを立ち上げ、動画でも結党の抱負を呼びかけるなどして、昨今のアメリカの政治状況を汲んだ、極めて真剣な取り組みであることを訴えている。

動画でアンドリューは次のように語っている。

「こんにちは、アンドリューW.K.です。今日はとても大切なメッセージがあります。大多数のアメリカ人が我が国の現状に関して、不満と幻滅と憂慮を抱えていることはもう誰もがわかっていることです。二大政党という政治システムはすでに壊れています。このシステムは『俺たち対やつら』という発想を生んでいるだけで、それによって俺たちは自分たちの可能性を最高のところまで突き詰めることができなくなっています。しかし、なによりも恐ろしいのは、実はこうした構造の水面下では、『俺たち』も『やつら』も実はまったく同じものを求めているという事実が見えなくさせられているということなのです。そこで俺はみなさんに、新しい政党を立ち上げる支援をお願いしているのです。でも、それは民主党や共和党で使い古されてきたようなお題目を掲げるような政党ではなくて、どちらの政党がいってきたことも昇華していくような政党です。本日、俺はここにパーティ・パーティの結成を宣言することに至ったことを大変誇りに思います。パーティ野郎、エンタテイナー、そしてひとりの人間としての俺のこれまでの経験は、俺自身に対してたくさんの人たちがアメリカの政治手法についてまったく信用を置けなくなってきてしまっていると教えてくれているのです。しかし、今こそが政治への信念をまた取り戻すべき機会なのです。この数年間、俺は有権者のみなさんと密接に討議を重ねることで、誰をも受け入れていくプラットフォームを作り上げることに成功してきました。それはすべてのアメリカ人をひとつに集わせることのできるプラットフォームです。基本的な申請手続きなども国務省に対して行っていて、あとは支援者のみなさんからの署名がもっと必要なだけなのです。それによってこの大きな一線を越えることができますし、そこでみなさんに関わってほしいのです。パーティ・パーティ・ドット・USのオフィシャル・サイトまで行ってもらって、そこで結党の請願書に署名をみなさんにお願いしたいのです。どちらの既存政党にもみんなでメッセージを送ってやろうではありませんか。新しい政党が登場したんだぞと。ありがとうございます」

なお、オフィシャル・サイトでは署名がすでに国務省による政党としての認可に必要な数を満たしたことが明らかにされている。サイトでもアンドリューは次のように訴えている。

「パーティ・パーティの使命はとても簡単なものです。それは二大政党システムという我が国の機能不全状態からアメリカ国民を解放することです。党派主義的な政治手法というのは、どんなによかったとしても、国民を民主党派と共和党派という、折り合いのつけようのない対立構造の中に置くことしかやってきていません。パーティ・パーティでは、現在のシステムで行われている相手への決めつけ的なやり方とは違う手法を提供しようと目指しています。国民の大多数は報道で伝えられている批判の応酬の中で、国民全体としては実は究極的にまるで同じものを要求していることを見失いがちになっています。それは、教育を受ける機会、健康の維持、そして社会的な平等の実現を不安なく提供してほしいということです。右か左かという選択を捨てる勇気を持つことで、より強力なメッセージを持つ第3の声を生むこともできます。そのメッセージは国民を代弁しているはずの代議員たちにとっては目から鱗という経験になり、『俺たち対やつら』というメンタリティーのせいで、国が国民に対して本当の意味での自由を提供していくことが妨げられてきたことをわからせてくれるはずです。俺たち自身が心を開いて、今直面している問題と開かれた視点で取り組むことで、本当の変化が実現されるのです。あなたもこの旅路に加わってくれることを願っています」

アンドリューのメッセージ動画はこちらから。