【完全レポ:おいしくるメロンパン】自主企画ツアー初日をめ組、ポルカとともに爆走!

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おいしくるメロンパンが、4月12日に初の自主企画ツアー「thirsty リリースツアー ~水をおくれよ~」の初日公演を、め組とポルカドットスティングレイを迎え、渋谷TSUTAYA O-nestで開催した。RO69ではその模様をロングレポートでお届けする。

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2016年12月に初の全国流通盤『thirsty』をリリースした、若き3人組バンドのおいしくるメロンパン。2017年1月には、馴染み深いライブハウスのShibuya CLUB CRAWLで『thirsty』購入者限定ライブを行ったのだが、この4月からは晴れて初の自主企画ツアー「thirsty リリースツアー〜水をおくれよ〜」がスタートした。さらには追加公演「thirsty リリースツアー〜水をおくれよ、もう一杯〜」も決定している。東京(4/12)、大阪(4/14)、名古屋(4/15)、仙台(4/18)、高松(4/23)、そして東京追加公演(4/25)。全公演がスリーマンライブとなるツアーの、初日の模様をレポートしたい。見事ソールドアウトで迎えた、TSUTAYA O-nestである。

●め組 セットリスト
1. 悪魔の証明
2. マイ・パルプフィクション
3. ホワイトタイガー
4. 余所見
5. 放課後色
6. 1+1= (新曲)
7. ジュゴンの背中に乗って
8. 500マイルメートル

この日トップバッターを務めるのは、追加公演含め計6公演すべてに帯同する、め組だ。賑々しく手拍子を促しながら登場する菅原達也(Vo・G)、出嶋早紀(Key)、富山京樹(G)、下山拓也(B)、大熊諒(Dr)。鮮やかなフレーズが縦横無尽に駆け巡るサウンドはめ組の大きな武器なのだが、今回は初っ端から5人のアンサンブルがタイトに引き締まっていて、ロック色が強い。ロマンチックな青春の一コマを永遠に変える魔法“放課後色”をじっくり奏でると、「好きな女がいまして……お前じゃないよ?」(菅原)「…私じゃなかった(笑)」(出嶋)と笑いを挟みつつ、告白しようかという不安感の中で作ったという新曲“1+1=”へと向かう。思い悩みながらも、ロックンロールの力を借りて確信を掴み取るといった印象の、素晴らしいナンバーであった。

●ポルカドットスティングレイ セットリスト
1. シンクロニシカ
2. 人魚
3. 本日未明
4. テレキャスター・ストライプ
5. ベニクラゲ
6. 夜明けのオレンジ
7. エレクトリック・パブリック

YouTube動画を起点に口コミで話題沸騰のポルカドットスティングレイ。雫(Vo・G)、エジマハルシ(G)、ウエムラユウキ(B)、ミツヤスカズマ(Dr)という4人組は福岡を拠点に活動しており、メロンパンのナカシマ(Vo・G)とも同郷だ。2017年4月26日(水)に初のミニアルバム『大正義』のリリースを控えた彼女たちは、“シンクロニシカ”を手始めに新作曲を数多く放ってゆく。スキルフルに交錯しつつ爆発力を導くサウンドといい、そこに艶かしく絡みつく雫の歌声といい、耳に残るフックといい、やはり自己プロデュース能力がすこぶる高い。キラーチューン“テレキャスター・ストライプ”も、特撮ヒーローみたいなコスチュームのマネージャー氏がオーディエンスに合図を送って「yes!」コールを巻き起こす“エレクトリック・パブリック”も、見事な盛り上がりを見せていた。

●おいしくるメロンパン セットリスト
1. シュガーサーフ
2. 桜の木の下には
3. 夕立と魚
4. 砂と少女
5. caramel city
6. あの秋とスクールデイズ
7. 色水
8. 5月の呪い
(アンコール)
9. 紫陽花
10. シュガーサーフ

さあ、粋でポップなジプシースウィング風のSEに乗って、ナカシマ(Vo・G)、峯岸翔雪(B)、原駿太郎(Dr)の3人が位置につき、揃って右手をかざしながら「どうも、おいしくるメロンパンです!」とお馴染みの挨拶で幕を開けた主役のステージ。雷鳴のような3ピースサウンドと、ナカシマの澄んだ清流のような歌声とが、不思議なくらいフィットしながら“シュガーサーフ”を放ってゆく。機材が不調なのかギターの音が止まってしまったりもしたが、咄嗟に峯岸がもの凄いリードベースを弾き倒して、バランスを保ってしまう。この機動力の高さも頼もしい。絶妙なコンビネーションでラン&ストップを決める“桜の木の下には”や、上質なポップサウンドの中でキラキラとしたアルペジオも繰り出される“夕立と魚”と、巧みな演奏に奥ゆかしい詩情を差し込みながらステージは進む。

「ミスしてもいいから思い切りやろう、って言ってたんだけど……ミス多すぎ?」(峯岸)「うん…まあ、不幸? 天災と同じだよね。僕が天才って言ってるわけじゃないよ」(ナカシマ)とユーモラスに言葉を交わしながら、“砂と少女”では4分の3拍子のフォーキーな情緒がいつの間にか轟音へと移り変わっている。まさに甘く溶けるようなギターソロが差し込まれる“caramel city”、そしてヒリヒリとした痛みを引き摺って爆走する“あの秋とスクールデイズ”を経ると、3人は口々に「楽しい!」と感慨を漏らし、各地への移動がギターに負担をかけるというバンドマンらしい苦労話も織り交ぜながら(紫がかったブルーの新しいギターを紹介していた)、ナカシマは「何事も続けられないんですよ。続けられるのは、皆さんのおかげなんで、ありがとうございます。続けられるように、努力して参ります」と告げて、必殺の“色水”に持ち込むのだった。

“5月の呪い”で本編を締め括ったあと、3人はグッズTシャツに着替えて再登場。ふたりに続いて、Tシャツとタオルを見せびらかしながら「かわいいー」の声を誘おうとする原だったが、「元気を貰って、ツアーを駆け抜けられそうです!」とあらためて挨拶する峯岸に遮られてしまっていたのが可笑しい。気をとり直して原が「水を!」「おくれよ!!」のコール&レスポンスを巻き起こし、“紫陽花”に向かっていった。さらに、序盤の不具合が悔しかったのか、「もう一回“シュガーサーフ”やらせてください」とリベンジに臨む。丁寧に演奏するというよりも、どこか1回目より奔放な爆発力を描き出していたのが最高だ。ツアー初日にして、各地公演の成功が目に浮かぶようなステージであった。(小池宏和)
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