ジャスティン・ビーバーが仕掛けた、ピコ太郎に続く世界的なヒットとは

ジャスティン・ビーバーが仕掛けた、ピコ太郎に続く世界的なヒットとは

アメリカやイギリスで大ヒットとなっているルイス・フォンシの"Despacito"がついに全ストリーミング・サービスで46億回再生を突破したことが明らかになっている。

"Despacito"はマイアミをベースに活動するプエルトリコ系のルイス・フォンシが同じくプエルトリコ系のMCダディ・ヤンキーを客演に迎えて1月にリリースした全編スペイン語によるラティーノ・ポップだが、スタイル的にはレゲエとカリビアン・ミュージックとヒップホップが合わさったレゲトンとなっている。


リリース当初はラテン・チャート内での大ヒットとなっていたが、クラブでこの曲を聴きつけたジャスティン・ビーバーがいたく気に入り、リミックスを作ることがあったらぜひ自分の歌も加えてほしいとルイス側に打診。

間もなくしてそのリミックスは実現して、4月末にリリースするとその1か月後にシングル・チャート1位に輝き、アメリカのポップ・チャートを制圧することになった。

今年の上半期のUKシングル・チャートではエド・シーランの"Shape of You"と"Castle on the Hill"に続いてこの"Despacito (Remix Audio) ft. Justin Bieber"が3位につけていて、120万枚相当のセールスを記録している。現時点では35か国でチャート1位を達成していて、今回、世界中のストリーミング・サービスでジャスティン・ビーバーの"Sorry"を抜いて史上最多の46億回再生を突破した。


今回の大ヒットについてルイスは「BBC」の取材に「この曲で起きたことは頭がおかしくなったとしか思えないような現象だよね。ぼくとしてはずっとヒット曲を書き続けてきたつもりだから、これが事故だとは言いたくないんだけど、(ラテンからポップへ)クロスオーバーするとは思ってなかったよ。リスナーのみんなに踊ってもらいたいという気持ちがあっただけでね」と語っている。


その一方でユニバーサル・ミュージックのルシアン・グレンジ代表は「ルイス・フォンシは文句なしに今年最大のヒット曲をすでにものにしていた上に、その記録をさらに広げているのです」と今回のヒット現象の広がりを説明している。

「ストリーミングは、普段とは違ったビートやいつもとは違うカルチャーの産物であるもの、もしくはいつもとは違う言語のヒット曲を世界中でヒットさせることを可能にしたのです」

また、今回のヒットにはジャスティンの力も大きく働いたのではないかという見方について、ユニバーサルとしてはジャスティンのブランド力は最初からその力見込んでいたと、次のようにルシアン・グレンジは説明している。

「ジャスティン・ビーバーに参加してもらうことで、すでに充分成功していた楽曲を、その曲が書かれた当初には想像できなかったような規模の成功にまで持っていくことが可能になりました」

「わたしたちがあるレベルまで達していたところを、ジャスティン・ビーバーのおかげでさらにその次のレベルまで行けたのです」
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