ソロ・ニュー・アルバム『キャリー・ファイア』を10月13日にリリースしたロバート・プラントが、レッド・ツェッペリン再結成の可能性について改めて否定している。
レッド・ツェッペリンは2007年にアトランティック・レコードの創業者、アーメット・アーティガンの追悼ライブで、一夜限りの再結成を実現させ、絶賛を呼ぶ内容となり、その模様はライブ作品『祭典の日(奇跡のライヴ)』としてもリリースされた。
その後、レッド・ツェッペリンとしてのツアー敢行の可能性も囁かれ、ジミー・ペイジもその可能性を否定していなかったが、最終的にロバートがアリソン・クラウスとのデュエット作品『レイジング・サンド』のツアーに乗り出したため、立ち消えとなった。
その後もソロ作品のリリースやツアーに乗り出す度にロバートもレッド・ツェッペリン再結成について訊かれているが、今回「The Telegraph」紙に対して次のように語っている。
昔に戻るなんてことはできないんだよ。1年前の作品を繰り返しやっていくことだってしんどいというのに、49年前の作品になったら問題外だよ。俺は前に進んでいかなきゃならないんだ。
さらに自身の音楽的な表現力については、より磨きがかかってきていると次のように説明している。
俺はどんどんよくなってきていると思うんだ。どんな心理状態もあらゆる音楽的な温度やテンポ、気分に合わせて描けるようになってきてるんだ。結構、核心に近づいているように思うよ。
さらに自身の活動についてもこの先は限りがあることを意識していて、だからこそ自分の作品を残していくことにこだわっているとも説明している。また、多くのアーティストが亡くなっていることについても次のように語っている。
どれだけのアーティストがもう姿を消したと思う? 俺たちみんなで聴き込んで驚かされた、この時代に貢献してくれた数々のアーティストたち。でも、必ずこの世にさよならを告げる旅というのはあるはずなんだよ。ひょっとしたら、俺のファンのみんなはそれで観に来てくれているのかもね。「やばい! ロバート・プラント観ておかなきゃ。もうあと何年持つかね? 」とかいってさ。