同作は、作家の高嶋哲夫が2001年に発表した『都庁爆破!』を原作としたドラマで、長谷川博己、吉川晃司、渡部篤郎、寺島しのぶ、リリー・フランキーの出演が決定している。
舞台はクリスマスイブの新宿。元自衛官の本郷(長谷川博己)は都庁の展望台を見学に行く妻と娘と別れ、友人で米国国防総省の担当情報次官・ケイン高村(吉川晃司)と会っていた。すると突然、都庁の建物が爆発。本郷とケインが都庁へ向かうと、都庁はエム(渡部篤郎)と呼ばれる狂信的な支持者を集めるテロリストを中心とする国際的なテロリスト集団IF(アイエフ)により爆破され、展望室にいた本郷の妻と娘を含む一般客が人質にされていた。「パパが助けに来てくれる」と娘が信じていると知った本郷は、ケインと共に都庁に潜入する決心をする、というストーリーになっている。
【長谷川博己 コメント】
――本郷裕二という役どころについて教えてください。
PKO活動中に起きた事故により心に傷を負い、本来の職務から離れた元自衛官の役です。
虚無感に苛まれた本郷が、東京で起きたテロにより、家族や人、そして国家に対する思いがどの様に変化していくのか、役を通して私自身も体験していきたいと思います。
――長谷川さんが考えるこのドラマの見どころは?
目を背けたくなる現実を前にした時、人々はどういう選択をするのか? 決して他人事ではないこの悪夢は、視聴者の皆様にも問いかける作品になるのでは。
――視聴者へのメッセージをお願いします。
新年早々、過激で、息もつかせぬエンターテインメント作品をお見せできるよう、スタッフキャスト一丸となって努力したいと思います。お楽しみに。
【吉川晃司 コメント】
長谷川くんはドラマで一緒になったことがあるのですが、芝居はそんなに絡みがなくて。けれど共通の知り合いがいるので、以前から知っているんです。彼の持っている色はちょっとアーティスティック。カッコイイヤツだなあと思ってたので、今回一緒にやれるのが楽しみです。
長谷川くん演じる本郷は、キャラクターとしては彼よりまっすぐだと思うので、僕が演じるケインはちょっとねじれてた方がいいかなと思っています。日本で生まれ育ったわけじゃないので「和を以って貴しと為す」ようなところはないんじゃないかな。
このドラマは、国の舵を取る方たちにぜひ見ていただきたいですね。こういう世の中ですから、みなさんがスカッとするようなドラマになるといいなと思っています。
【寺島しのぶ コメント】
――強い女性リーダーを演じてみていかがでしたか?
性別に関係なくリーダーになるということは大変な責任があることなのだと実感しました。
――視聴者へのメッセージをお願いします
お正月から危機的なドラマですが、そこの裏にある人間それぞれの模様を視聴者の方に読み取っていただけると幸いです。
【渡部篤郎 コメント】
日本ではあまり考えられない題材ですが、海外ではよく見かける題材だと思います。
リアリティをどう見せるかが、出演者、スタッフの力の出しどころだと思います。
実際にはあってはならない事ですが、エンターテインメントとして、見ごたえのある作品にしたいと思います。
●ドラマ情報
TBS新春ドラマスペシャル『都庁爆破!』
2018年1月2日(火)21:00
出演:長谷川博己、吉川晃司、リリー・フランキー、寺島しのぶ、渡部篤郎
製作著作:TBS
原作:高嶋哲夫『都庁爆破!』(宝島社刊)
脚本:山浦雅大、丑尾健太郎、槌谷 健
演出:平川雄一朗
企画・プロデュース:伊與田英徳
プロデュース:佐野亜裕美、内山雅博(オフィスクレッシェンド)