チェスターの妻タリンダ、メンタルヘルスのサミットに登壇。最期の日や自殺の「引き金」について語る

チェスターの妻タリンダ、メンタルヘルスのサミットに登壇。最期の日や自殺の「引き金」について語る

現地時間1月31日、カナダにてメンタルヘルスのサミットCanadian Event Safety Summitが開催され、同サミットで故チェスター・ベニントンの妻タリンダ・ベニントンがチェスターの死について語っていたことが分かった。

同サミットにはマイク・シノダの妻アンナ・シノダ、そしてリンキン・パークのプロダクション・マネージャーであるジム・ディグビーらも登壇し、精神科医と共にエンターテインメント業界におけるメンタルヘルスに関するディスカッションを行った。

「Blabbermouth」によるとタリンダはディスカッションの中で、チェスターとの12年半の結婚生活の間に「精神的健康のケアは肉体的健康のケアと同じくらい重要」であることに気づいたと述べつつ、チェスターの死は「突然のこと」だったと以下のように語った。

私たちには、クリス・コーネルというとても親しい友人がいました。彼が自らの命を絶った時、私は「よし、チェスターは(クリスの妻)ヴィッキーと子どもたちがどういう状況なのかを見て、私たちは彼らの代父母なんだから、こんなことはもう二度と起きないようにしようと考えているはず」と思っていました。

(家族旅行に行っていた最期の日、)チェスターは仕事のため先に帰らなければいけませんでした。新しいアルバムのプロモーションをとても楽しみにしていて、幸せそうでした。(帰る時)私にお別れのキスをして、子どもたちにもお別れのキスをして、そしてそれが一生のお別れになったのです。


そして昨年の12月、「Rolling Stone」などにより報じられた遺体の傍にあったという2本のビール瓶についても、半年間の断酒の末に飲酒をしてしまったことが「羞恥心の引き金になり、過去に歩んできた精神的に不健康な日々を思い出す引き金」になったことが自殺のきっかけになったのだろうとも述べている。

そして終盤では、チェスターが自殺したことについてSNS上で自らが責められることも多々あることを明かしながら、チェスターの死は「『落ち度』ではない」のだと以下のようにコメントした。

(チェスターの自殺は)私の落ち度ではないし、子どもたちの落ち度でもない、バンドの落ち度でもない、つまり、誰の落ち度でもない、ということを覚えておかなければならないと思っています。彼の死は「落ち度」のせいではないのです。

これまで長い間完治していなかったメンタルヘルスの問題と薬物の誤用が、不健康な結びつきを生んだのです。私が彼に出会った時には、彼はすでに、健康になろうという努力を始めていたのですから。


Canadian Event Safety Summitの映像はFacebookで公開されている。

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