リバティーンズのゲイリー、メンバー全員の近況を語る。新作に向けそれぞれ制作中か?

リバティーンズのゲイリー、メンバー全員の近況を語る。新作に向けそれぞれ制作中か?

7月下旬にイギリスで開催される「Kendal Calling 2018」にヘッドライナー出演することが決定しているザ・リバティーンズだが、ドラマーのゲイリー・パウエルが「NME」のインタビューに答え、バンドの近況を報告している。

現在メンバーはそれぞれ各自で活動しているところだが、「人目に晒されていることだけが俺たちの活動ってわけじゃない」と、自身の活動やアルビオン・ルームス(リバティーンズが今夏にケント州マーゲイトで開業を予定している、スタジオ、バー、ライブ・スペースも備えたホテル)の進行状況について以下のように明かしている。

俺は今ランジェリーのキャンペーン用の曲を書いてるところなんだ。それとフレッド・ペリーのキャンペーン用の曲も書いてるよ。それ以外にはアルビオン・ルームスのスタジオの計画を詰めてるところで、あとは普通に生活してるって感じだけど。

実はすげえ忙しいんだ。リバティーンズとしてツアーに出てライブをやってなかったとしても、なんにもない休みってもんはあった試しないよ。いつも何かしら起きてるし、なんか別な話も舞い込んでくるしね。



なおピート・ドハーティは2015年に薬物依存のリハビリに成功し、バンドは同年、11年ぶりとなる新作『リバティーンズ再臨』をリリースしているが、メンバーそれぞれに行っている活動についても次のように説明。

それぞれがレコーディングなどを行っている状況で、バンドとしては「あとはまたみんなで顔を合わせればいい」だけで、各々の楽曲などをリバティーンズとしての「方向に押し出して」いけば良いという考え方を持っているのだと語る。

ピーターはいつもなんかしら書いてるし、それがピーターのやることなんだ。今はマーゲイトで、ある女の子と詩の執筆にいそしんでいて、そこで外の連中とレコーディングもやってるよ。俺も曲を書いてるし。

ジョン(・ハッサール)も数週間前に音源を送ってきて、これもすごくよかったよ。カール(・バラー)はいつも通り、全部の活動に超入れ込んでるしね。

(解散後の)活動休止期間があってよかったのは、俺たちも丸くなって、メンバーからの建設的な意見についてはお互いに聞き入れることができるようになったっていうことだよね。そう言われて頭に血が上って相手に飛びかかって首を絞めるんじゃなくてさ。

クソみたいな出来のものがあったとして、それを口に出しても昔と違ってお互いあんまり悪くは思わないんだ。友達にさえ自分の悪いところを言ってもらえなくなったら、もう誰にも言ってもらえないってことだからね。



また、新作において前作『リバティーンズ再臨』との違いをどう打ち出していくのかをゲイリーは次のように説明している。

今度はもうちょっとパーソナルなものにしてみたらどうだろうって、俺の方から提案してるんだ。ロマンティシズムとリアリズムの間のダイナミズムを打ち出したらどうだろうと思ってね。

今の心境から色々見つめ直して、もうちょっと心情を込めて、むらっ気はもうちょっと抑えるっていうか。色んなことがあったわけだからさ。(今なら)全員でお互いの目を誠実にみつめ合って、心からのものを作り上げられるんじゃないかと思うんだよ。



なお、活動初期にピートとカールがロンドンのベスナルグリーンで同居していた際、2人はその部屋でゲリラ的にライブを開催するなどしていた。

その際に自分たちの部屋をアルビオン・ルームスと称していたことから、今回のホテルも「アルビオン・ルームス」と名付けられることとなったのだが、このホテルをどのように使っていく予定なのか、という最後の質問に対しては以下のように答えている。

ベスナルグリーンにあったアルビオン・ルームスに立ち戻ってみるようなことになるんじゃないのかな。あの頃、いろいろ人を呼んで、みんなもいつもたむろしてて、あそこが(コミュニティーの)中心になってた。2人のクリエイティビティの発信地でもあり、2人がどういう活動をやっていこうとしてるのかってことをみんなに分からせる場にもなってたんだよ。

当たり前だけどそういうことはもうできないし、ピートはもうすっかり有名人だから、自分たちの「ミュージック・ホール」に呼んだりしたらメディアに飛びつかれるからね。そうなったらファンの間でも大騒ぎになるから。

しかも、俺たちだってもう所帯持ちだからさ。(中略)でも、身内に囲まれて自分たちの素を晒して、正直に振る舞える場はほしいと思うんだよ。

昔はさ、警察に突然踏み込まれたりしてね、その場にいた連中がみんな、いきなり落ち着かなくなってビビって駆け出したくなってたりしてさ。最高に面白かったよ。あの頃の運命共同体的な精神をまた振り返ってみて、なんかしらのレコーディングをやってみたら最高なんじゃないかと思うんだけどね。あり得なくはないよ?


なお、リバティーンズは先日、アルビオン・ルームスのイメージ映像「First Day At The Albion Rooms」を公開。YouTubeで視聴可能な同映像では、室内の様子を垣間見ることができる。
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