カート・コバーンの自殺現場の写真の非公開を求め、コートニー・ラヴと娘のフランシス・ビーン・コバーンが裁判所に対する訴えを起こしていることは以前本サイトで報じた通りだ。
「The Independent」が報じたところによると、この度この裁判に決着がつき、コートニーとフランシスの訴えが認められたという。
カート・コバーンは1994年に自宅で猟銃自殺により他界したが、24年前より、自称ジャーナリストのリチャード・リーがカートの死は陰謀による他殺であると主張し続けていた。リーは他殺であるという事実を明らかにするためにも、事件当時の現場の鑑識写真などを公開すべきだと繰り返し要請していた。
コートニーとフランシスはリーのこの要請に対し、「フラシンス・ビーンが子供時代から受けているPTSD(心的外傷後ストレス障害)を悪化させるだけでなく、(カートのファンによる)より病的なストーカーや狂信的な嫌がらせも助長させ、母娘に危害が及びかねない」と、写真の公開によって被る精神的被害を証言していた。
リーは2014年に写真の公開を求めてシアトル市警察に対し訴訟を起こし却下されていたが、その後2016年にも控訴を起こしていた。この2016年の控訴に対してはコートニーが反訴を起こすなど、長年に渡って泥沼化していたカートの自殺現場写真問題。この問題に、コートニーとフランシスの勝訴という形で一旦決着がつく形となった。
なお、2015年当時に一度棄却されたリチャード・リーの訴訟の流れについては以下の記事で確認することができる。