米津玄師とスタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫が語り合った宮崎駿について

7月15日、米津玄師がTOKYO FMの番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』にゲスト出演した。この番組はスタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫がパーソナリティを務める番組。ジブリ作品が好きだという米津は、例えば“飛燕”が『風の谷のナウシカ』からインスピレーションを受けた曲であると公言するなど、ジブリから多大なる影響を受けている様子。そんな彼が番組の古くからのヘビーリスナーでもあるということで今回の出演が実現したそうだ。

この対談は7月15・22日、8月5日と3週にわたって放送される予定で、この日の放送回はその初回にあたる。「声いいねえ」と鈴木が米津を褒め、米津がそれに恐縮する、というシーンで始まった今回は、「(米津の名前を最初に見た時)お坊さんかと思った。え、本名?」と鈴木が率直に第一印象を明かしたり、小学5年生の時に『千と千尋の神隠し』を観て衝撃を受けたという米津が如何にジブリから影響を受けているのかを語ったりしていた。

また、米津が宮崎駿監督に初めて挨拶をした時のエピソードを語る場面も。思った通りの人だった、「今何歳なの?」、「27です」、「27なんてついこないだだよね」というやりとりがあった、と明かしつつ、「それにめちゃくちゃ感動して。続けていくのって難しいんだな、頑張らなきゃダメだな、っていうふうになって」というふうに話していた。それに対して鈴木も宮崎監督にまつわる変わったエピソードをいくつか披露。特に、制作中の映画『君たちはどう生きるか』の話は面白かった。宮崎監督は周囲の人物をモデルに登場人物を生み出すそうだが、同映画のあるキャラクターのモデルについて鈴木が尋ねたところ、監督は「モデルはいないよ」、「鈴木くんじゃないよ」と回答。それを訊き、やっぱり……と鈴木は納得したのだという。

その場には居ない宮崎監督を囲うようにしてふたりがトークしていく様子はとても温かかったし、番組のラスト、映画『かぐや姫の物語』にて、高畑勲監督が劇中歌をボーカロイドで作曲していたことについて触れていたのも興味深かった。全体として、今回はイントロダクション的な側面が強かったが、この対談の続きは来週22日、そして8月5日にも放送される予定。radikoには1週間限定でアーカイブも残るので、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。(蜂須賀ちなみ)
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