ポール・マッカートニーが、かつてジョン・レノンから、穿頭術(せんとうじゅつ)なる治療を受けて頭蓋骨にドリルで穴を開けるよう説得されたことを明かしている。
穿頭術とは、少なくとも紀元前6500年前まで遡ることができる療法で、悪霊を追い払うため、または片頭痛やメンタルヘルスの治療、脳にかかる圧力を下げるなど、さまざまな理由で行なわれていた。
ポールが「GQ」のインタビューで語ったところによると、ジョンが穿頭術に興味を持ったのは60年代のことだったのだと以下のように語っている。
ジョンは変わり者だったからね。みんなで穿頭術について読んだんだ。『ancient art of trepanning(穿頭術という古代の技)』って本で、まあ多少はちゃんとしてるのかと思ったよ。何たって古代なんだから、いいに違いないってさ。
ジョンが言うんだよ。頭蓋骨に小さな穴を開けさえすれば、脳のプレッシャーが軽減されるって。確かに非常に理にかなってはいたけどね。だから僕は「じゃあさ、ジョン、君がやってみて、どんな感じか教えてよ」って言ったんだ。
なお、結果的に穿頭術を試みなかったのはポールの「ノー」という言葉をジョンが尊重してくれたからとのことで、このことについても以下のように語っている。
これはジョンと僕のいいところで、僕が「やらない」って言ったら、彼は僕のことをよく知ってるから、僕が本当にノーの意味で言っていて、ノーと言うつまらないやつだと思われることを恐れていないってことを分かってくれたんだ。
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