発売中の『CUT』2018年10月号では、そんなyonigeのふたりへのインタビューを掲載。本作の制作を振り返ることで、彼女たちの心境や、音楽への向き合い方に大きな変化があったことが明らかになった。
インディーズ初期以降、周囲のバンドの環境の変化などを感じ、「本来のやりたいことをどっか忘れてたとこもあるかな」と語る牛丸。しかし、約1年ぶりの新作となる本作では、そうした音楽への向き合い方が大きく変わったと言う。
今までは自分のなかの方程式というか、たとえばAメロ、Bメロ、サビって構成にしようとか、これは推し曲にする!とか思いながら作ってたんですね。人に聴いてもらわなきゃ、わかりやすい曲を書かなきゃって。でも今回はそういうのを何も気にせず、ちょっと地味かもしれないって曲も全部形にしました。(牛丸)
1回の失敗で世間から消えるわけじゃないし、今ちゃんと好きなことをやんないと、この先自分のことさえ嫌いになるなと思いました。(牛丸)
そしてごっきん(B・Cho)は、本作の完成によって“yonige”とともに生きる未来が見えたようだ。
今までの曲は、恋愛やったり、ムカつくことを燃料にしてて。ふと、まあまだ24歳ですけど、長くバンドやろうと思ったら、このままやとyonigeってどうなっていくんやろうって漠然と思ってたときに、このミニアルバムができて。全然一緒に歳とっていけるやんって思えました。(ごっきん)
牛丸って、幸せな状態が続くともう二度と曲ができないんじゃないかってところがあって(笑)。(中略)でもさっきの話とか聞くと、ああもう全然大丈夫!って。もう牛丸が息吸ってたらバンドできるやんって思います。(ごっきん)
生まれ変わったyonigeは、この先どんな世界を描いていくのか。ふたりのこれからが楽しみでたまらなくなる、必読のインタビューだ。