ちゃんみな20歳のバースデーワンマンに、新世代アーティストの野心と強さを見た

10月14日に開催された、ちゃんみな3度目のワンマンライブ・Zepp DiverCity(TOKYO)公演。この日は彼女の20歳の誕生日で、会場に詰めかけた観客は終始大歓声で祝いの気持ちを表していた。“未成年”という楽曲で世間の注目を集めた彼女が、ついに未成年でなくなった日のライブ――。これが、特別なものにならないわけがなかった。

ライブ冒頭の、古都をイメージしたセットに黒髪ウィッグ&着物という衣装。“BEST BOY FRIEND”での、男性ダンサーとの息ぴったりのデュエットダンスや、互いに衣装を脱がせ合うという刺激強めな演出。架空のアイドルグループ「みすぺいん」のメンバーとして見せた、クールな彼女の印象が覆るほどプリティさ満点の衣装&パフォーマンス。至る曲で見られた、大勢のバックダンサーを背後に従えての堂々たるダンスと、息の切れないボーカル。そして極めつけの、“ダイキライ”で彼女自身が天井から吊るされたロープをつかんで宙吊りになり、そこから逆さ吊りや180度開脚を披露するという演出――。

ちゃんみなはプロフィール上は「ラッパー/シンガー」である。しかし上記のようなステージを繰り広げる彼女は、どう見たってラッパー/シンガーの域を超えている。しかも彼女の存在はあくまでもライブの真ん中にあり、大掛かりなセットや演出、多数のダンサーの影に隠れることなく、大黒柱のように威風堂々とそびえ立っている。ちゃんみながいなければ成り立たないというか、ラップ・歌・ダンスなどのパフォーマンスを磨き上げ、堅実にセルフプロデュースを行ってきた彼女だからこそコントロールできる、巨大なアートのようなライブがそこでは展開されていた。

なぜ彼女はこれほどまでにハイクオリティなライブを創り上げたのだろうか。その答えは、ライブ終盤に彼女が発したこの言葉に集約されている気がする。「若い人たちが歴史を作ると思うんです、大人の人じゃなくて。若い人が世界を変えるんだと私は思っています」。彼女が多岐にわたる技を磨き続けているのは、もちろん自身のためでもあるだろうけれど、これからの時代を担うアーティストとして、より豊かで上質なカルチャーを築きたいという思いもあるからではないだろうか。そんな偉大なる野心と、それを叶えるために日々鍛錬している彼女の強さが垣間見えた、胸が熱くなりっぱなしの一夜だった。(笠原瑛里)

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