1991年にこの世を去ったフレディ・マーキュリーを中心に、クイーンの知られざる真実に迫った映画『ボヘミアン・ラプソディ』が、いよいよ11月9日に日本公開される。
そんな映画公開を目前に控え、『ロッキング・オン』12月号ではクイーンを50ページ以上にわたり総力特集している。
特集では、クイーンが『シアー・ハート・アタック』でブレイクを果たした直後に行われた、1974年のフレディ・マーキュリーへのインタビュー記事を掲載。
インタビュアーからバンド結成当時の目標について、かなり高いところを目指していたのかと訊かれると、フレディは以下のように答えた。
その通り。メンバー全員が頂点を狙っていたよ。僕らはそれ以下で満足する気は毛頭なかった。そのために、僕らみんな努力し続けてるわけだしね。そうでなきゃ意味がないんだよ。
僕は自分たちの音楽にそれだけの手ごたえを感じていたし、十分なオリジナリティがあって……で、今やそれを証明しつつあるわけでね。
また、インタビューの後に、数か月にわたるアメリカ、ヨーロッパ・ツアーを控えていたバンドだが、多忙を極めるであろう中で楽曲制作の時間は作れそうか、と訪ねられたフレディ。
「ピアノの前に腰を下ろして『よし、これから曲を書かなきゃ』なんてタイプじゃない」と語りはじめた彼は、あの名曲についても話してくれた。
(中略)色々感じてることはあるし、アイディアもあるにはある。言葉で説明するのは凄く難しいんだけど、僕の頭の中には絶えず様々なアイディアが去来してるんだよ。
ただ、“キラー・クイーン”は僕の通常の曲作りのフォーマットから完全に逸脱していたけどね。普段は曲が先なんだ、だけどあの時は歌詞が先に降りてきたんだよ。
それとあの曲を表現すべき洗練されたスタイルがね。いや、決してああいう女性に出会ったわけじゃないし、過去にも出会ったこと
はないよ。僕の曲の大部分は空想の産物なんだ。想像ならどんなものだって描き出せるだろ。僕はそういう世界で生きてるんだよ。
そして、インタビューの終盤では、ブレイクを果たしたことで貼られたスーパースターというレッテルについて、以下のように答えている。
正直なところ、そういうレッテルは僕らにとっては殆ど意味を持たないものだね。僕らはこれまでにも色んなレッテルを貼られてきたけど、そのおかげで良いこともあれば悪いこともあった。
誰かに貼られたレッテルをいちいち真剣に捉えるなんてバカげてるよ。かつて僕らは『hype(誇大広告)』ってレッテルを貼られたこともあった。勿論気分のいいもんじゃなかったけど、気にしなかったよ、だって僕らは誰よりも自分たちの本質を知ってたからね。
フレディへのインタビューのほか、クイーンの21年にもおよぶ全キャリアが語られたロング・ドキュメント、さらに17枚のクイーン作品のディスコグラフィー、そして映画『ボヘミアン・ラプソディ』を紐解くレビューも掲載している。
これさえ読めばクイーンの全てを知ることができる――そんな決定版な特集の全貌は『ロッキング・オン』12月号をぜひチェックしてほしい。
クイーンの特集記事は現在発売中の『ロッキング・オン』12月号に掲載中です。
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