京谷が自分の母親に「愛って何だ?」と尋ねるシーンもあったが、結局京谷は誰の何を愛していたのだろうかと腹立たしい気持ちになった人もいるだろう。「見捨てられない」だとか「責任取らなきゃ」なんていう言葉はやっぱり罪深いのかも知れない。それが京谷の良い所でもあり悪い所でもあるのだが…。そしてこんな時、誰かを断罪するよりも、自分自身が変わることで新しい運命を切り拓いていけるのはやっぱり女性の方なんだろう。京谷に別れを告げた晶と、どうやら就職活動を始めた朱里。ふたりは前に進み始めたけれど、まだその道は交わって摩擦を起こす予感がしているし、案外良いコンビなので今後どうなるのかが楽しみだ。こうなってくるともう、京谷も恒星(松田龍平)も蚊帳の外だもんな(笑)。(上野三樹)
晶と京谷のあの切ない別れの背景にあるもの――『獣になれない私たち』第7話を観て
2018.11.26 17:30
ドラマも後半戦に突入し、登場人物それぞれへの愛おしさもどんどん増す中、晶(新垣結衣)が京谷(田中圭)に別れを告げるという大きな動きもあった『獣になれない私たち』第7回。やっぱり、それを決断させたのは、晶が朱里(黒木華)とビールを飲みながら腹を割って話ができたからだと思う。そこで浮き彫りになったのは、ふたりが京谷を真ん中に、互いを意識しながら自分を演じるように生きていたということ。晶は朱里とは違う「いつも笑顔でちゃんと働いている私」を求められているんだろうなと思い、一方で朱里も「晶のような女性であること」を求められているなと思ったからこそ、その逆を演じていたのだ。朱里は「働かずに家でゲームばかりしているだらしない自分」でいることで、自分自身を愛して欲しいと心の中で叫んでいたんだろう。「私たち、誰の人生を生きてきたんだろうね」という晶の言葉は朱里の心にも強く響いたはずだ。
京谷が自分の母親に「愛って何だ?」と尋ねるシーンもあったが、結局京谷は誰の何を愛していたのだろうかと腹立たしい気持ちになった人もいるだろう。「見捨てられない」だとか「責任取らなきゃ」なんていう言葉はやっぱり罪深いのかも知れない。それが京谷の良い所でもあり悪い所でもあるのだが…。そしてこんな時、誰かを断罪するよりも、自分自身が変わることで新しい運命を切り拓いていけるのはやっぱり女性の方なんだろう。京谷に別れを告げた晶と、どうやら就職活動を始めた朱里。ふたりは前に進み始めたけれど、まだその道は交わって摩擦を起こす予感がしているし、案外良いコンビなので今後どうなるのかが楽しみだ。こうなってくるともう、京谷も恒星(松田龍平)も蚊帳の外だもんな(笑)。(上野三樹)
京谷が自分の母親に「愛って何だ?」と尋ねるシーンもあったが、結局京谷は誰の何を愛していたのだろうかと腹立たしい気持ちになった人もいるだろう。「見捨てられない」だとか「責任取らなきゃ」なんていう言葉はやっぱり罪深いのかも知れない。それが京谷の良い所でもあり悪い所でもあるのだが…。そしてこんな時、誰かを断罪するよりも、自分自身が変わることで新しい運命を切り拓いていけるのはやっぱり女性の方なんだろう。京谷に別れを告げた晶と、どうやら就職活動を始めた朱里。ふたりは前に進み始めたけれど、まだその道は交わって摩擦を起こす予感がしているし、案外良いコンビなので今後どうなるのかが楽しみだ。こうなってくるともう、京谷も恒星(松田龍平)も蚊帳の外だもんな(笑)。(上野三樹)