盛りだくさんの『けもなれ』第5話がドラマ後半へ向けてのターニングポイントとなった理由

かつてないほど何度も衝撃が訪れた、ドラマ『獣になれない私たち』第5話。もうほんとに盛りだくさんで主な流れとしては①朱里(黒木華)と晶(新垣結衣)による直接対決、②そこで朱里に「仕事があって仕事ができて恋人がいて贅沢」と言われた晶がぶっ壊れて“幸せなら手を叩こう”を歌いながら働きまくる、③疲れ果てた晶が救いを求めた千春(田中美佐子)は介護中の夫との馴れ初めを電話で語る、④愛なんかあっても乗り越えられないと判断した晶がわざと京谷(田中圭)に恒星(松田龍平)とのキスを見せつける……とまあ、ざっと書き出しただけでもため息がでそうな怒涛の展開だった。

①においてはツイッター上の反応を見ていると朱里がかつて自殺未遂を起こして今に至ることが明らかになったことで、彼女への理解や同情を示す人も多かった。②の手拍子を挟み込む演出は完全にホラーだったし③は胸がキュンとするような美談だっただけに逆に晶の虚しさは倍増。何より④のキスシーン! こんなに悲しいキスシーンある?ってくらい、とても悲しくて泣けた。晶に突然キスされた恒星がちょっと嬉しそうだったのが余計に悲しみを煽り、キスをした後で京谷が立ち去るのを確認した晶の顔が可愛すぎたのも妙に泣けた。こんなにも心の奥の深いところで何かが揺さぶられるようなドラマなんだ、と思い知った。大切な人を尊重しているつもりでだんだん本当のことが言えなくなって、ごまかしながら関係を続けているうちに、互いを苦しめて愛情の在り処がわからなくなっているような彼らはこの回で遂に「堂々巡り」を断ち切った。しかし何もクリアにはなっていないし余計ややこしくなってしまった。この、安易なトキメキなど許さないシュガーフリーな恋愛ドラマは、ここから後半に向けてどんな展開を見せるのか。(上野三樹)

ガッキーの「あの一言」から始まり約10分間ドキドキさせられた『けもなれ』第4話について
京谷(田中圭)と呉羽(菊地凛子)は案の定、一夜を共にしてしまっていた……という衝撃の事実発覚からスタートした、ドラマ『獣になれない私たち』第4話。京谷の彼女である晶(新垣結衣)と、呉羽の元彼である恒星(松田龍平)はお互いの怒りや寂しさを分かち合うように、行きつけのバーでビールを何杯も飲みながら、ぐ…
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波乱とともに全く進展しない恋――『けもなれ』第3話でも「バカ」になれない晶がいた
ドラマ『獣になれない私たち』、第3話は晶(新垣結衣)の家で料理をしながら帰りを待つ京谷(田中圭)のエプロン姿にキュンとしたのも束の間、物語は波乱だらけの展開に。 朱里(黒木華)との関係を断ち切ることができない京谷と、京谷に本音を告げた晶の間には深い溝ができてしまった。しかも二人の状況を見かね…
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京谷(田中圭)との美しすぎるキスシーンにこの恋が続いてほしいと願った『けもなれ』第2話について
日テレ系ドラマ『獣になれない私たち』第2話、かなり盛りだくさんな内容だった。放送前に脚本家の野木亜紀子が「前回つらかった皆様、毎週同じことはしないので、今日は大丈夫です。安心してお楽しみください」とTwitterでつぶやいていた通り、今回は恋愛要素多め。 新垣結衣が演じる深海晶と、田中圭が演…
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『獣になれない私たち』初回放送で多くの人の胸に刺さった「ある一言」とは?
新垣結衣と松田龍平がダブル主演を務め、脚本は野木亜紀子ということで、今期スタートする連続ドラマの中でも特に注目の『獣になれない私たち』。 第1回目は「『全ての頭でっかちな大人』に送る、ラブかもしれないストーリーが始まります!」と公式サイトなどで書かれていた謳い文句からイメージしていたよりも、…
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