①においてはツイッター上の反応を見ていると朱里がかつて自殺未遂を起こして今に至ることが明らかになったことで、彼女への理解や同情を示す人も多かった。②の手拍子を挟み込む演出は完全にホラーだったし③は胸がキュンとするような美談だっただけに逆に晶の虚しさは倍増。何より④のキスシーン! こんなに悲しいキスシーンある?ってくらい、とても悲しくて泣けた。晶に突然キスされた恒星がちょっと嬉しそうだったのが余計に悲しみを煽り、キスをした後で京谷が立ち去るのを確認した晶の顔が可愛すぎたのも妙に泣けた。こんなにも心の奥の深いところで何かが揺さぶられるようなドラマなんだ、と思い知った。大切な人を尊重しているつもりでだんだん本当のことが言えなくなって、ごまかしながら関係を続けているうちに、互いを苦しめて愛情の在り処がわからなくなっているような彼らはこの回で遂に「堂々巡り」を断ち切った。しかし何もクリアにはなっていないし余計ややこしくなってしまった。この、安易なトキメキなど許さないシュガーフリーな恋愛ドラマは、ここから後半に向けてどんな展開を見せるのか。(上野三樹)
盛りだくさんの『けもなれ』第5話がドラマ後半へ向けてのターニングポイントとなった理由
2018.11.09 17:45
かつてないほど何度も衝撃が訪れた、ドラマ『獣になれない私たち』第5話。もうほんとに盛りだくさんで主な流れとしては①朱里(黒木華)と晶(新垣結衣)による直接対決、②そこで朱里に「仕事があって仕事ができて恋人がいて贅沢」と言われた晶がぶっ壊れて“幸せなら手を叩こう”を歌いながら働きまくる、③疲れ果てた晶が救いを求めた千春(田中美佐子)は介護中の夫との馴れ初めを電話で語る、④愛なんかあっても乗り越えられないと判断した晶がわざと京谷(田中圭)に恒星(松田龍平)とのキスを見せつける……とまあ、ざっと書き出しただけでもため息がでそうな怒涛の展開だった。
①においてはツイッター上の反応を見ていると朱里がかつて自殺未遂を起こして今に至ることが明らかになったことで、彼女への理解や同情を示す人も多かった。②の手拍子を挟み込む演出は完全にホラーだったし③は胸がキュンとするような美談だっただけに逆に晶の虚しさは倍増。何より④のキスシーン! こんなに悲しいキスシーンある?ってくらい、とても悲しくて泣けた。晶に突然キスされた恒星がちょっと嬉しそうだったのが余計に悲しみを煽り、キスをした後で京谷が立ち去るのを確認した晶の顔が可愛すぎたのも妙に泣けた。こんなにも心の奥の深いところで何かが揺さぶられるようなドラマなんだ、と思い知った。大切な人を尊重しているつもりでだんだん本当のことが言えなくなって、ごまかしながら関係を続けているうちに、互いを苦しめて愛情の在り処がわからなくなっているような彼らはこの回で遂に「堂々巡り」を断ち切った。しかし何もクリアにはなっていないし余計ややこしくなってしまった。この、安易なトキメキなど許さないシュガーフリーな恋愛ドラマは、ここから後半に向けてどんな展開を見せるのか。(上野三樹)
①においてはツイッター上の反応を見ていると朱里がかつて自殺未遂を起こして今に至ることが明らかになったことで、彼女への理解や同情を示す人も多かった。②の手拍子を挟み込む演出は完全にホラーだったし③は胸がキュンとするような美談だっただけに逆に晶の虚しさは倍増。何より④のキスシーン! こんなに悲しいキスシーンある?ってくらい、とても悲しくて泣けた。晶に突然キスされた恒星がちょっと嬉しそうだったのが余計に悲しみを煽り、キスをした後で京谷が立ち去るのを確認した晶の顔が可愛すぎたのも妙に泣けた。こんなにも心の奥の深いところで何かが揺さぶられるようなドラマなんだ、と思い知った。大切な人を尊重しているつもりでだんだん本当のことが言えなくなって、ごまかしながら関係を続けているうちに、互いを苦しめて愛情の在り処がわからなくなっているような彼らはこの回で遂に「堂々巡り」を断ち切った。しかし何もクリアにはなっていないし余計ややこしくなってしまった。この、安易なトキメキなど許さないシュガーフリーな恋愛ドラマは、ここから後半に向けてどんな展開を見せるのか。(上野三樹)