『3年A組―今から皆さんは、人質です―』という、センセーショナルなタイトルを掲げる本作。そこには、これまでの「学園ドラマ」とは一線を画するものにしたいという意図があるという。
このドラマにおいて、僕らにはある狙いというか、「これが伝われ」っていうものがひとつあるんです。それを伝えるため、学校っていうものを舞台にしているんです。学校と、ドラマの中における日本という世界を作りながら、観ている人たちまでもある種キャストとして考えた仕掛けを作ろうと
実際、芸能界に入る以前は教師を目指していた菅田。生徒役も教師役も「自分の仕事をきっちりする」という意味では同じだと言いつつも、本作で演じる「柊一颯」は、「今しかできない」役だと語る。
年配の先生ではできないというか、今の僕の年齢じゃないとできない先生の物語なので、今やれてよかったと思います。しかるべき時が来たなって感じです
今の時代において事件に近いような作品になればいいですよね。自分にとっても、いわゆる「代表作」みたいなものになるといいのかなと思っています
「真面目に生きることから逃げずに、ど正面からやりたい」と語る菅田からは、本作を通して大きなメッセージを伝えたいという意思が強く伝わってくる。彼のまっすぐで力強い言葉の数々を、ぜひ誌面で読んでみてほしい。