浅野いにお、画業20周年! 史上最大の問題作にして自信作『おざなり君』を振り返る

浅野いにお、画業20周年! 史上最大の問題作にして自信作『おざなり君』を振り返る
2018年、画業20周年を迎えた人気マンガ家、浅野いにお。その節目を記念し、自ら企画した原画展『画業20周年記念企画 浅野いにおの世界展~Ctrl+T2~』が本日12月21日から池袋サンシャインシティにて開催される。発売中の『CUT』2019年1月号では、そんな20周年の節目に立つ、浅野いにおのインタビューを掲載。

以前『CUT』で連載していた異色の話題作にして自身のマンガの中で一番面白いと言う『おざなり君』についてはもちろん、今まで走り続けてきた軌跡を辿りつつ、これからの「マンガ家・浅野いにお」についてやイラストレーターとしての楽しさ、短編マンガに懸ける思いなど、たっぷりと語ってもらっている。

『おざなり君』は、おざなり君とやぶさかというふたりの目線で語られている物語なんですけど、このマンガの核はやはりペリー浦賀なんですよね。これを描いてる時、僕自身もちょっと単行本の売り上げが下がってきた頃で、一度みんなにチヤホヤされた後、それが一気に離れていくという流れを感じていた時でもあって。その虚しさだとか、そういうものを自分と重ねて描いていたように思います


本当に明確に伝えたいメッセージがあるなら、それは要約すれば16ページで描き終わっちゃうんですよ。(中略)短編って「よくできてる・できてない」がすごくはっきりわかるので、よくできた時はほんとに美しいんですよね。どこにも無駄がないって、僕も見てすぐそれはわかるし、できれば続けていきたいなとは思っています


マンガや絵を描くということに並々ならぬ情熱を持ちながら、一方で冷静に社会や自分自身を分析する浅野いにお。その胸中を吐露してもらった本誌を手に取ってほしいし、この20周年を記念した大規模な原画展にもぜひ足を運んでみてほしい。

浅野いにお、画業20周年! 史上最大の問題作にして自信作『おざなり君』を振り返る - 『CUT』2019年1月号『CUT』2019年1月号

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