2月に大阪、愛知、東京を回るジャパン・ツアーを行い、ハード・ロック・バンドとしての屈強な姿を見せてくれたニッケルバック。
『ロッキング・オン』4月号では、実に6年ぶりに行われた武道館公演のライブ前に行った、ベーシストのマイク・クルーガーへのインタビューを掲載している。
昨年の夏以来、しばらくツアーから離れていたバンドだが、オフを経てステージに立った時の気分は以前と違うのではないかと訊かれると、マイクは以下のように語った。
(中略)長くロードの日々を過ごしていると、外からは見えなくても、バンドの内部では疲労が蓄積されている。だけどパフォームすると、気分は最高潮まで高揚する。疲れていて悲惨な状態であっても、そこで何故かベストなライブができるんだ。
たとえばスマッシング・パンプキンズはここ1年ぐらい、ずっとツアーを続けてきた。その彼らが『ジミー・キンメル・ライブ!』に出ているのを我が家で観たんだけど、めちゃくちゃシャープでパーフェクトな演奏だったよ。
(中略)彼らは実際には疲労困憊していたはずだし、家に帰りたくてたまらなかったはずだ。だけどもそこで自分たちのベストを発揮できる。これって、格闘家のケースに似ていると思うんだ。極限までハードに鍛錬を重ねて自分を追い詰めたうえで、闘いに挑む。むしろすでに打ちのめされたのも同然の状態でね。
また、長いキャリアの中、常にハード・ロック・バンドとして先頭を走り続けてきたニッケルバックだが、様々なジャンルを好んで聴くというマイクだが、リスナー、プレイヤーとしての線引きについて以下のように語った。
(中略)たとえば俺は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーとか、プライマスのレス・クレイプールも大好きだ。彼らのやってきたことは全部好きだな。だけど、さっきの話と重なるんだけども、俺はそういうプレイをするんじゃなく、聴くのが好きなんだ。
(中略)フリーもレス・クレイプールも唯一無二だ。そして彼らは彼らのすべきことをしてる。それは、誰もが真似すべきことというのとは違う。他の誰かのようになろうとした時に、人は間違いを犯すものなんだ。
インタビューではこの他、現時点でバンドにとっての最新アルバム『フィード・ザ・マシーン』が改めてどんな作品だったのか、そしてバンドが目指す次なる目標についても詳細に語ってくれている。
バンドが決して絶やさなかった不屈のパンク・スピリットが垣間見れた貴重なインタビューの全容は、ぜひ『ロッキング・オン』4月号にてチェックしてみてほしい。
ニッケルバックへのインタビュー記事は現在発売中の『ロッキング・オン』4月号に掲載中です。
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