現地時間4月21日、「BBC Radio 6」のインタビューに答えたデーモン・アルバーンが、今のアーティストたちは、より政治的なスタンスで音楽に取り組む必要があると語っていたことがわかった。
「NME」や「Consequence of Sound」が報じるところによると、イギリスが下したEU離脱という決断についてデーモンは「すごく気が滅入る」として、次のように語ったという。
一見して、近所の人たちと仲良くするのは当然のことだと僕には思えるんだよね。それってごく普通の常識じゃないかと思う。そしてもっと広い視点から見ると、今人々が抱いてるすごく悲劇的な考え方に対して許可を与えてしまったということ、それこそがBrexitの悲劇なんだ。パンドラの箱を開けてしまったんだよ。
さらに近年の政治的動向への反応として音楽がより政治的になったことについて話が及ぶと、次のように答えたということだ。
それは必要なことだよ。本当に、そうなる必要があるんだ。「セルフィー(自撮り)みたいな音楽」は続かない。僕自身がセルフィー的な曲を書いたことがあるか? おそらく書こうとしたことはあるけど、どうも生まれつき鈍いせいか、それらしいものが書けなかったんだよね。
「Consequence of Sound」によれば、デーモンは2015年に「NME」のインタビューで「外の世界で起こっていること」について語らないミュージシャンたちを「セルフィー世代」と評し、「彼らは陳腐な決まり文句を繰り返している」と語っていたという。
なお、現地時間の3月29日、デーモン・アルバーンによるイベント「Africa Express: The Circus」にてブラーが約4年振りにサプライズでの再結成を果たし、、“Clover Over Dover”、“Tender”、そして“Song 2”をパフォーマンスしていた。