5月20日発売の『CUT』2019年6月号の巻頭表紙特集「『食べる男』にときめく」に、ドラマも好評の『きのう何食べた?』を筆頭にさまざまな作品で「食べる男」を描いてきたよしながふみが登場。1万字に渡るインタビューで『きのう何食べた?』への想いや「食」に対するこだわりを解き明かしている。
『きのう何食べた?』を描くきっかけから、連載にいたるまでの経緯といった制作秘話、そしてよしながが本作で描きたいことについてなど、話題は多岐に渡る。
(『きのう何食べた?』では)料理とかゲイっていうより、「人間全部を描く」みたいなバランスで描きたかったんです。親と全然わかり合えないけど、歳を取った親と喧嘩したいわけじゃないから、それ以上どうしようもない……みたいなのとか。仕事もあって、家族がいて、その中に料理がある、みたいなものを描きたかったんです
よしながが作り出す人間ドラマ。その中には生きてくための絶対的な行動「食べる」ということについて、彼女ならではの見解も見て取ることができる。
どんなお仕事をしていても、人間の食への執着はすごいなあって思います。もちろん、単なるエネルギー補給だと思ってる人もいるでしょうけど……でも私はやっぱり、食べるのが好きなんですよ。たとえばコンビニにお弁当を買いに行くにしても、それは死ぬまでの限られた何食かのうちの貴重な1食なわけだから、できるだけ好きなお弁当を食べたい、みたいな
他にも『きのう何食べた?』の献立についてや、原作者としてのドラマ化への想いなど、ドラマと合わせて読むことでより作品を楽しむことができる本インタビュー。ファンならずとも必読の内容だ。