Mr.Childrenが時代を超え続ける理由を東京ドームで食らった

Mr.Childrenが時代を超え続ける理由を東京ドームで食らった
時間という重力をはねのけながら日本のポップミュージックの絶対王者として立ち続けているバンドの迫力を東京ドームでこれでもかというくらいに叩きつけた末に、アンコールラスト1曲の前に桜井和寿が「日本一幸せなバンドだと思う」と語ったのが、あまりにもカッコ良かった。

Mr.Childrenの音楽は、もうずっと僕らを何度も襲ってくる悲しみや寂しさや退屈から解放し続けてくれている。
それはMr.Childrenがずっと変わらないでいてくれるからでもある。
Mr.Childrenが弛まず変わり続けてくれるからでもある。
そして何より、その二つが矛盾しないことを新たな楽曲によって、それをステージで表現することによって、証明し続けてくれるからでもある。
いつまでも胸に残って消えないMr.Childrenと最新型のMr.Childrenが矛盾なく溶け合い続けるエネルギーが、とてつもない勇気をくれるのだ。
最新アルバム『重力と呼吸』のメッセージの集大成でもあり、令和という新しい時代の始まりに立ったMr.Childrenの所信表明でもあり、いよいよバンドのキャリアが30年近くになりつつあることの誇りと感謝がその音楽をより強く美しく魔法がかったものにしていることを感じる本当に凄いライブだった。(古河晋)
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