2008年6月1日に米カリフォルニア州ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオ・ハリウッドで起きた火災で多くのアーティストのマスターテープ、およそ50万曲分が焼失していたことが報じられたが、マスターテープを失ったアーティストが続々と明らかになっている。
「The New York Times」の記事を報じた「Consequence of Sound」によると、同火災でマスターテープを失ったアーティストの数は700を超えるという。
これまでに被害が報じられていたアーティストに加え、ザ・フー、ドリー・パートン、ウィーザー、イギー・ポップ、ブリンク182、コモン、テンプル・オブ・ザ・ドッグ、プライマス、ソニック・ユース、ボストン、シェール、ザ・ウォールフラワーズ、リンプ・ビズキット、ダムド、ベル・ビヴ・デヴォーといったアーティストが名を連ねている。
そして、ロックだけでなくブルースやワールド・ミュージック、ジャズやカントリーなど被害に遭ったアーティストのジャンルは多岐にわたるとのことだ。
火災による被害が報道された後、マスターテープを失ったホールとサウンドガーデン、スティーヴ・アールと2パック、トム・ペティの遺産管理団体らが原告となり、今週ロサンゼルスの連邦地方裁判所に訴えを起こした。本件は集団訴訟の形をとり、原告は1億ドル(約107億円)を超える損害賠償を求めている。
以前の報道ではニルヴァーナ、R.E.M.、ザ・ルーツ、スティーリー・ダン、バディ・ホリー、エタ・ジェイムズ、アル・グリーン、レイ・チャールズ、エルトン・ジョン、B.B.キング、ナイン・インチ・ネイルズ、ニール・ダイアモンド、キャット・スティーヴンス、グラディス・ナイト、エリック・クラプトン、エアロスミス、トム・ペティ、ベックらのマスターが消失したと報じられていた。
2008年の米ユニバーサル・スタジオ火災、ザ・フー、ウィーザーら新たに700以上のアーティストの被害が明らかに
2019.06.26 14:25