現地時間10月29日に出版されたプリンスの回顧録『The Beautiful Ones』にて、プリンスが生前あまり好みではなかったアーティストについて綴っていたという。
「Consequence of Sound」によると、未公開写真やオリジナルのスクラップブック、さらに未完成の原稿などで構成された回顧録で、プリンスは次のように記していたとのことだ。
(ラジオ局は)ケイティ・ペリーとエド・シーランを流し続けて好みを押し付けようとしているが、何度かけても気に入らないってことを伝える必要があるな。
なお、プリンスは2015年に「The New York Post」のインタビューで、「脅威を感じさせ何が起きているのか知りたくなるような、十分なメインストリームのポップ・ミュージックがない」とコメントしていたこともあるという。
プリンス自らが選んだ共同執筆者で、「The New Yorker」の記者でもあるDan Piepenbringが監修した同回顧録には、プリンスの幼少時代や母親との関係、アーティストとして成功した音楽キャリアなどについても触れられているという。
米大手出版社、ランダムハウスより出版されたこの回顧録は「プリンスがプリンスになるまでの物語」だと紹介されており、プリンスの遺産管理団体も公認の著書であるそうだ。
回顧録『The Beautiful Ones』は、プリンスの公式サイトなどから購入することが可能だ。
また、11月29日にはプリンスのアルバム『1999』がリマスターされ拡大盤としてリリースされる予定で、未発表のスタジオ・トラックやライブ音源のほか、1982年12月29日のヒューストン公演の模様を収めた未発表のライブ映像を収録したDVDも同梱される。