お正月特別企画! ロッキング・オンが選ぶ2019年間ベスト・アルバムTOP10を発表!(第10位)

あけましておめでとうございます!

2020年を迎えたこのタイミングで、ロッキング・オンが選んだ2019年の「年間ベスト・アルバム」上位10枚を、10位〜1位まで、毎日2作品ずつ順に発表していきます。

年間10位の作品はこちら!

【No.10】
『ホワイ・ミー?ホワイ・ノット』
リアム・ギャラガー



リアム流成熟への流れ

誰もが予測しなかったほど大成功を収めたソロ・ファースト『アズ・ユー・ワー』から約2年ぶりのセカンド・アルバムは、レコーディング中から〈前作を超えてやったぞ!っていう直感みたいなものがあったんだ〉と本誌のインタビューでもリアム自身が言っていたが、確かにその自信爆発ぶりも、これでは当然だろうなと納得がいく高いクオリティのアルバムとなっていた。

このアルバム最大の特徴が、前作では半分ほどを占めていた単独で曲を書くやり方を軌道修正し、グレッグ・カースティンとアンドリュー・ワイアット等との共作によるソングライティングとなっている点で、現代では主流になっている多人数でのコラボ的な流れに同調している。こうした展開に進めたのも、もちろん前作の大成功があったからだろう。

言うまでもなくソングライティングという部分はノエルに対する大きなコンプレックスの根源であったし、確かにリアムが単独でやると、どうしても無駄な力が入りすぎて飛距離が伸びなかったりもしたのだが、そこらをプロデューサー・チームはよく把握し、オーソドックスな曲調でもコンパクトなスウィングを心がけたアレンジをすることでシンガー、リアムならではの強いインパクトを兼ね備えた音に仕上がっている。

アルバム・タイトルは、数年前に買ったジョン・レノンが78年に描いたドローイングに記されていた言葉だが、それほどジョンからインスパイアされたものが大きく、さまざまな形でトリビュートし、ここでも“ア・デイ・イン・ザ・ライフ”に通じるスケール大きな“ワンス”のような曲もあるのだが、本作ではそれらと並んでポール・マッカートニー的なストレートでわかりやすく、一発で耳に残るメロディラインや構成要素があるのが特徴的で、リアム自身の自然な変化と、それを的確に誘導していくソングライティング&プロデュースの〈チーム・リアム〉が良い仕事をしている。

結果として、自然とどこかでオアシスの絶好調時代を連想させる響きが感じられるものとなり、シンガー、リアムの得がたい魅力が前面に出てきているし、いっぽうでノエルがまったく違ったプロデューサー的な歩みを見せているだけに偶然ながらオアシス・ワールドを、とても有機的、多角的に拡大することになっているのが面白い。(大鷹俊一)

お正月特別企画! ロッキング・オンが選ぶ2019年間ベスト・アルバムTOP10を発表!(第10位)





「年間ベスト・アルバム50」特集の記事は現在発売中の『ロッキング・オン』1月号に掲載中です。
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