令和にかつてない大きな夢を描くバンド・Novelbrightはこんな道を歩んできた

令和にかつてない大きな夢を描くバンド・Novelbrightはこんな道を歩んできた
昨年SNS上にアップされた動画で大きな注目を集め、先日放送された日本テレビ『バズリズム02』にて発表された「2020年コレがバズるぞ!」ランキングで1位を獲得するなど、2020年の音楽シーンを賑わせること間違いなしのNovelbright。情報だけを見て若い世代の間で一時的に流行っているだけでは?なんて思ってしまう前に、彼らの実力はにわかなものではないことを改めて検証していきたい。

Novelbrightが話題を集めたのは、路上ライブの映像だ。SNSで情報を拡散したり、MVや「歌ってみた」などの動画をアップするバンドが多くいる中で、彼らが発信したのは生のライブそのもの。それも機材がセットアップされたライブハウスではなく、一発勝負の路上アコースティックライブ。いい言葉をいい歌で素直に届けて、生身で挑んで目の前の人の心を掴めたなら、絶対に広がっていくはず――自分たちの実力を信じ、竹中雄大(Vo)の歌の力を信じていなければできないことだ。その積み重ねの結果、「崖っぷちどチクショー路上ライブTOURー~アコースティック CD リリースツアー」と銘打った福岡、東京、仙台、名古屋、大阪での路上ライブはフジテレビ『めざましテレビ』に取り上げられるほどの大盛況を記録した。

生のライブを見た観客の感動がSNSを通じて拡散し、その動画を見た側にも、画面越しではなく「生で見たい」と思わせる。さらに一歩踏みこんでフルのバンドサウンドを聴きたい!と足を動かした人が集まり、ライブハウスでの動員も右肩あがり。2019年9月から行われたワンマンツアー、および現在開催中の初の東名阪クアトロツアーは完全ソールドアウトを記録した。奇跡だとか戦略だとかをもう超えて、すべては彼らの音楽の実力と、その音楽で繋がっていった想いが掴み取った「結果」なのだ。


ではなぜNovelbrightの音楽は人を動かすことができたのか。それは前述したように、彼らが自身の音楽の力を信じているからだと思う。切ないラブソングもあるなかで、Novelbrightの歌詞の多くは、まっすぐ未来を見つめた言葉たちだ。迷いも弱さも全部ひっくるめて歌にして、それでも未来を目指す――そんな意志の詰まった言葉たちが、心にスッと溶け込むのびやかな歌声とドラマチックなバンドアレンジに乗って放たれる。現実が重い、もう夢なんて……と誰しもが斜に構えがちな時代に抗うように、真正面からぶつかってくる強い歌と音。知らず知らずのうちにうつむいて、丸めてしまっていた背中をバン!と押されるような気分だ。

《できればずっとなんて言わないでよ/確信を持ってちゃんと進むんだよ》(“We are calling you”)

《数えきれないほどの想いを/いつまでも贈り続けてくんだずっとずっと先も/繰り返し心に誓うよ/手を握りずっとそばにいるんだそして決して離さないよ》(“Walking with you”)

《溢れ出す想いを全部僕に託してごらん/君がイメージした壮大な船に乗せて運ぶさ》(“ヒカリへ”)

《嗚呼 歓びの歌此処で歌うから/ため息も全部空へ消えていくよ/果てしなく続きますように》(“拝啓、親愛なる君へ”)

これだけの言葉を綺麗事でなく届けるためには、本当に自分たちの未来を信じていなければいけない。実際、彼らはたびたび夢についてはっきりと言葉にしている。アリーナツアーもドームツアーもしたい、テレビにも出たいし、『紅白歌合戦』にも出たい、世界にも進出したい――つまりは、年齢や性別、国境も越えて広がっていく自分たちの音楽を強く信じているのだ。と同時に、描かれているのは自分たちだけで完結する夢物語でもない。彼らは常に「あなたも」と手を差し伸べる。Novelbrightの音楽で繋がったすべての「あなた」とともに走っていこうとしている。

1月5日に配信リリースされたばかりの“ランナーズハイ”は、アサヒスーパードライWEB限定CMソングとして、まさに「人とのつながり」をテーマに書き下ろされた最新曲。人生の門出で感じる郷愁や葛藤を描きながら、眩しいメロディに乗せて《手を伸ばして誓い合った瞬間(とき)を忘れないまま/やがて辿り着くよきっと》と、やっぱり未来を歌い上げている。確かな実力と強い確信でもって、自らの未来を切り開き始めたNovelbright。たくさんの人の背中を押し、繋いだその手を引いて、勢いはますます加速していくに違いない。(後藤寛子)
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