ストーンズのキース・リチャーズ、9日間一睡もせず制作した思い出を語る。「倒れた時にスピーカーの角にぶつかって、血の海の中で目が覚めた」

ストーンズのキース・リチャーズ、9日間一睡もせず制作した思い出を語る。「倒れた時にスピーカーの角にぶつかって、血の海の中で目が覚めた」

ザ・ローリング・ストーンズには数多くの伝説や逸話があるが、1970年代にギタリストのキース・リチャーズが、9日間にわたり一睡もしなかった体験を明かしている。

FAR OUT」によると、1978年にアルバム『Some Girls』の収録曲“Before They Make Me Run”の制作中に一週間以上も寝なかった過去について、キースが自身の自伝『ライフ』に綴っているという。

「レコードに収録されてる“Before They Make Me Run”は、激しいスタジオ・セッションの結果だった。あるエンジニアは机の下に倒れ込んで、うたた寝してたよ。俺は9日間一睡もしなかったんだ。そのうち立ったまま寝ちまった……。俺は別のカセットを棚に戻して、平気だと感じてたけど振り向いたら寝ちまったんだ。倒れたときにスピーカーの角にぶつかったみたいで、血の海の中で目が覚めてさ。『これはワインか?』って思ったよ」


その当時にバンドはドラッグ漬けで、1995年のインタビューでフロントマンのミック・ジャガーが、特にキースのドラッグ乱用が酷かったと明かしている。

「誰もがドラッグをやってた。特にキースがね。だから、そのせいで『Some Girls』の制作が影響を受けたと思う。総じて怠慢だったね。俺たちはバンドの人気なんかでイイ気になってた。ちょっとしたホリデーの期間かな。バンドは音楽制作を気にかけてはいたけど、充分じゃなかった。クリエイティブなプロセスに集中してなかったんだ」


なお、11月に「GQ」のインタビューで、2022年にバンドが結成60年を迎えることについて特別な計画があるのか質問されたキースが、「そうだね。計画は、ちゃんと全員が生き続けることかな」と答えていた。



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