プロデューサーのフィル・スペクターが逝去。ザ・ビートルズの『Let It Be』などを手掛ける

プロデューサーのフィル・スペクターが逝去。ザ・ビートルズの『Let It Be』などを手掛ける

ザ・ビートルズの“Let It Be”などを手掛けたプロデューサーのフィル・スペクターが、81歳で獄死したことが明らかとなった。

「TMZ」の訃報を報じた「Consequence Of Sound」によると、現地時間1月16日に新型コロナウイルスによる合併症で、スペクターは刑務所の病院にて息を引き取ったという。

スペクターは、多数のミュージシャンで構成されたグループが演奏する個々のパートを多重録音し、オーケストラのようなサウンドを実現する「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれるレコーディング技術を生み出したことで知られている。

1961年に22歳でPhilles Recordsを共同設立したスペクターは、ダーレン・ラヴとブロッサムズの “He’s a Rebel”やザ・ロネッツの“Be My Baby”、ライチャス・ブラザーズの“ふられた気持ち”や“Unchained Melody”をはじめとするヒット曲を生み出した。

そして、1969年にザ・ビートルズのマネージャーだったアレン・クラインに招かれ、スペクターはジョン・レノンのシングル“Instant Karma!”をプロデュースし、ザ・ビートルズのアルバム『Let It Be』も手掛けている。その他にも、ジョージ・ハリスンのソロ・アルバム『All Things Must Pass』や、ジョン・レノンの“Imagine”もプロデュースした。

2003年にスペクターは、自宅で女優ラナ・クラークソンを射殺した容疑で起訴され、最初の裁判では無効審理となったが、2018年に第二級殺人罪で禁固19年の判決を受けて服役中だった。



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