アリス・クーパーがデヴィッド・ボウイの思い出を語った。自分のステージを観たボウイがそれにインスピレーションを受け、「これが僕らのやるべきことだ」と言っていたそうだ。
「Metal Hammer」のインタビューを報じた「Consequence of Sound」によると、「デヴィッド・ボウイと交流がありましたか?」と質問されたアリスがこう答えている。
「デヴィッドはパントマイムのアーティストだった頃から、よくライブに来てたよ。当時の彼はデイヴィ・ジョーンズと名乗っていた。『Welcome to My Nightmare』ツアーのライブで、彼が自分のバンド:Spiders From Marsを連れてきたのを覚えている。デヴィッドは、『これが僕らのやるべきことだ』と言ってたな。でも、彼は俺たちのやり方ではやらなかったけどね」
そしてアリスは、自分がボウイに与えた影響について話を続けた。
「俺たちが、シアトリカル(劇場的)なことをやり始めながらもヒット・レコードを出していたことが、ボウイやルー・リード、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドに大きなドアを開いたんだ。シアトリカルでありながら、同時に商業的に成功することは可能だからね。俺は芸術的なムーブメントを起こしたかったんだ。俺がヴィランとしてアリスを生み出し、ボウイは自分がなりたいキャラクターを作ったけど、彼をライバルだと見なしたことはなかったね。むしろ、俺が彼を駆り立てたんだ」
また、アリスはボウイとお互いを褒め合って、良い関係を築いていたとも語っている。
「いつもボウイと話をしてたし、お互いを褒め合っていた。ボウイとルー・リードが、俺の両性具有をフェイクだと話してたこともあったけどね。もちろん彼らの言うとおり、フェイクだったけどさ。俺は暗い寄席のショーでキャラクターを演じていてね。ルーとデヴィッドは、俺のことをこれ以上ないぐらい普通のアメリカ人だってわかってたけど、ただ、俺はそのキャラクターやイメージになりきっていた。俺は恐ろしくてセクシーで、同時に反抗的で笑えるキャラクターの作り方を知ってたのさ!」
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