2月6日、NYにて発売を間近に控えたジャネット・ジャクソン待望の新作『ディシプリン』のリスニング・セッションが業界関係者を集め行われた。アイランド・デフ・ジャムの会長でもあり、新作のエグゼクティヴ・プロデューサーでもあるアントニオ・L. A.リードのイントロダクションに始まったこのセッションは、スクリーンにジャネット最新のモノクロ写真がコラージュで映しだされる中、『ディシプリン』からシングルの“フィードバック”に始まり、ミッシー・エリオットと共演のモダン・ダース・ビートが炸裂する“THE 1”からバラードなど、インタールードも含めた濃密な内容の全22トラックが披露された。途中、予告なしでジャネット本人も登場し、短いQ&Aまで行われ会場を大いに沸かした。
●プロデューサーの起用の基準は?
「今回は、結局トリッキー&ザ・ドリーム、スターゲイト、Ne-Yo、ロドニー・ジェインキンスという5人のプロデューサーと仕事したんだけど。私が新譜に取りかかると聞いて、私のために曲を書いてくれたプロデューサーがたくさんいて、たくさんの曲が送られてきたの。それでその曲の中から、どうやって曲を選んだかというと、まず私らしいサウンドがするのはどれか?ということを考えたの。クラシックなジャネットの音は何なのかね。そしてそこにモダンなテイストを加えられる人。つまり、今回のアルバムは正にそういうサウンドに仕上がったと思うの」
●“DISCPLINE”(規律)というタイトルにしたのは?
「“ディシプリン”(規律)という言葉は私にとってすごく重要な意味があるの。一番大事なのはもちろん私の仕事においてなんだけど。私がいかに仕事に集中するのかということにおいてね。私がこれほど長い間なこれだけのことをやってこれたのは、もちろん本当に神様に感謝しなくちゃいけないんだけど、でも、自分自身凄く規律正しい人間だったからだとも思うの。それでその規律というのは、私が生まれた時から自分の中に培われてきたものだと思うの。というのも、私は、2歳の頃から兄たちがいかに成功して、それがどれだけ大変なことで、どれだけ厳しい規律と集中力の中から生まれてきて、そのおかげでどこまで到達できるのかを見てきたから。それから個人的には、私はテニスが好きでそれからダンスが大好きでしょ。テニスもダンスももちろん楽しんでできるものなんだけど、でも同時にいかに規律が大事なのかを教えてくれたから」
●“Rock With You”というタイトルの曲があります。どこかで聞いたことのあるタイトルなのですが?
「そうね(笑)“Rock With You”は、ダンスができると思っている誰かからインスパイアされた曲なの。兄のマイケルね。素晴らしい曲なの。ジャーメインとNe-Yoが作ってくれたの」
●今作は、ここ数作と同様に愛とセックスが作品のテーマになっている気がするのですが?
「その通りだわ」
●それだけですか?
「ふふふ、そうね、私は愛とセックスが大好きだからよ!(笑)」
ジャネット・ジャクソン10作目となる『ディシプリン』は、日本では2月27日に発売される。
(レポート/写真:中村明美)