「影ぼうはどんなアーティスト?」。AI(ChatGPT)に訊いてみた。最初は、まったく見当違いな答えが返ってきた。AIの情報は信憑性が低く、まだまだダブルチェックや自分の判断・思考が必要だと痛感する。「その情報は間違っています」と投げると、次は異なる答えが返ってきた。「影ぼう(KageBow)=『生成AIを制作工程に強く使う』匿名クリエイター」。それがまさに、今ここで取り上げたい影ぼうだ。初投稿の“開拓者”は、作詞作曲は影ぼう、編曲・ボーカル・ミュージックビデオはAIを使って制作された作品で、それが多くの人の心をしっかりと揺さぶっている。AIというツールをどのように使うのかは、この先の時代、音楽・クリエイティブ業界において非常に重要なテーマになってくる。そんな中で影ぼうの“開拓者”に大勢が熱狂している現象は、AI時代の新たな幕開けを感じさせる。影ぼうから届いた貴重な証言とともに、影ぼうという存在や、AIを駆使したクリエティブについて考えたい。
文=矢島由佳子
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年4月号より抜粋)
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