７年ぶりのニュー・アルバム『ウォーペイント』が、３月５日にリリースされるブラック・クロウズ。

この新作の制作は、クリス（Vo）、リッチ（G）のロビンソン兄弟にスティーヴ・ゴーマン（Dr）、スヴェン・パイピーン（B）に、新メンバー２人を加え行われた。今作でブラック・クロウズに加入したのは、アダム・マクドーガル（Key）と、ルーサー・ディッキンソン（G）だ。

キーボーディストのアダム・マクドーガルは90年代からロビンソン兄弟とは旧知の仲。ギタリストのルーサー・ディッキンソンはボブ・ディランやザ・ローリング・ストーンズ等との仕事で有名なベテラン・プロデューサー／ミュージシャン＝ジム・ディッキンソンの息子で、ノース・ミシシッピ・オール・スターズの一員として知られている。

クリス曰く「ルーサーは楽曲やバンドの音楽に、この上なく素晴らしい花を添えてくれた。アダムがこのバンドにもたらしてくれたものも、俺たちの音楽にとっては同じくらい素晴らしい授かりものなんだ」そう。

またリッチは「ルーサーは、俺たちがプラグインする前からバンドに馴染んでいたよ。出身地も音楽の趣味も同じだし、俺たちの曲に新しいものを本当にたくさんもたらしてくれたよ。アダムもそうさ。やつらのエネルギーやプレイ、アプローチを取り入れることで、全体の流れがスムーズになって素晴らしいものになった。スタジオに入って最初の１週間で、アルバムの大半を録音してしまったんだ。バッチリだったよ」と語っている。

加えて、クリスは最初にリッチとルーサーが一緒に音を出したときは奇跡だと思ったのだという。「リッチのリムズ・ギターは実にユニークで、今のロックンロール界でも唯一無二と言えるんだ。そんなリッチとギターで会話できるルーサーの存在は貴重と言えるね」とコメントしており、新作は才能溢れるギタリスト同士のケミストリーが生み出した、独自のグルーヴも聴きどころの一つとなっているようだ。

ブラック・クロウズは、３月２日から３月20日にかけてニューヨーク、ニュージャージー、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ボストン、アトランタでライヴを行う予定だが、すべて数分間でソールドアウトを記録している。なお、この『ワン・ナイト・オンリー』と名うった今回のライヴ・ツアーは、新作『ウォーペイント』をまるまる演奏するという、ファンにとっては見逃したくない公演テーマがアナウンスされている。