ボブ・ディラン、顔を見分けられなかった警察に連行

7月、ボブ・ディランがニュージャージー州で警察官に連行されていたことが分かった。

その日どしゃ降りのロングブランチの町を一人で歩いていたディランのことを周辺住民は怪しく思い、警察に通報した。電話を受けた24歳の警察官クリスティ・ビューブルは、「おかしな格好をした老人」が人の家の庭にたたずんでいると聞かされたという。

「外はすごい雨で、現場の近くにいたわたしが電話を受けたの」とビューブルはABCニュースに話している。

「わたしが名前を訊くと、彼は『ボブ・ディラン』と言った。ボブ・ディランの写真はずいぶん前から見たことがあったし、その男はわたしには少しもボブ・ディランに見えなかった。黒いレインブーツにたくしこんだ黒のスウェットパンツにレインコートを2枚着て、すっぽりとフードをかぶっていたのよ」

それから彼女は身分証を提示するよう求めたが持っていなかったので、その男が滞在していると言うホテルまで連行し、身元を明らかにしようとしたという。

「オーケー、ボブ。車に乗ってホテルまで行きましょう。証明してみせてよね」と彼女は言い、2人でホテルに向かったそうだ。「駐車場に車を停めたの。そしたらおっきなツアーバスがずらりと並んでて。『ワオ』って思ったわ」

だが彼女の上司の巡査部長もディランのことを見分けられなかったという。

「わたしは車から降りて、『ねえ部長、このヒト自分はボブ・ディランだって言うのよ』って言ったの。部長は車のドアを開けて覗き込んでから、『こりゃボブ・ディランじゃない』って言った。それでツアーバスのところまで行ってドアをノックして、出てきた男に『誰か足りない人はいる?』って訊いてみた」

結局、そのツアー関係者がディランのパスポートを提示し、彼女は穴があったら入りたいような気持ちでディランにさよならを言ったそうだ。

当時、ディランはニュージャージーのファースト・エナジー・パークで7月23日にライブを行うため、ロングブランチの町に滞在していた。

ディランはツアー中にしばしばプライベートで行動しており、この5月にはリバプールのウールトンにあるジョン・レノンの生家を訪ねていた。昨年の11月にも、カナダのウィニペグでニール・ヤングが子ども時代を過ごした家に足を運んでいる。

(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
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